なんとかに刃物というが、向井夫妻に使命感という感じです。実に興味深い事例であります。彼女の職業は何ですか。いわゆるタレントかしら。女優なの。よく分からない。あまりメジャーとも思えない。もっともわたしもその世界にはうといが。ご主人のほうはプロレスラーですか、こちらのほうもあまり詳しくないが強い選手なんですか。
彼女が有名になったのは子宮けい癌になって摘出手術をしたことを公表したときらしい。自分の体験にからめて早期検診を訴えたりして一躍マスコミの脚光を浴びたようです。その時の高揚感が忘れられないのでしょう。女性の先頭に立つおんな、問題を提起するおんなという役どころが気に入ったんでしょうね。いわば露悪が商売になる、それを社会問題の提起という衣で飾ると世間の関心を集めて自分が重大な人物になったような多幸感が味わえる。
自分の身を犠牲にして医学の進歩に貢献すると言うなら尊いことと感動しますが、何にも分からない、物心もついていない子供をだしに、さあどうだ、と問題提起するのはまともな神経ではありません。まるで家畜の試験飼育の延長のように。
こういう人物の周りには、それを利用しようして一旗上げようと言う連中が寄ってきます。そういう連中がまたヨイショがうまい。うまく乗せられているんじゃないかな。思い出すのは、といっても先週のことでございますが、
東京都知事選挙に得体の知れない無数のNPOにのせられて立候補した浅野候補です。
これらのNPOには目をむくようなひどい連中が多かったらしい。浅野氏を担ぐのは方便でようするに彼らの運動をよりおおく世間に露出するのに浅野氏を利用するのが主目的だったそうです。浅野氏など当選してもしなくてもどうでもいいとうそぶいていたそうですから、ひどいものです。向井さんもこういう取り巻き立ちに取り囲まれているのでしょう。