東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

何のための外貨準備か

2010-02-17 09:46:06 | 社会・経済

外貨準備というのはお財布だろう。貯金だろう。貯金は何のためにする。皆さんの家計で。必要な時に使うためにある。子供手当をどうするこうする、と悩んでいるようだ。流動性のまったくない外貨準備は不良資産つまり赤字と同義語であることは前々回の「国の借金の正確な値」で述べたところである。

管直人は直人で、手のひらを返したように消費税値上げを話そうよ、といっている。そんなことを考える前に公務員の人件費の2割削減だが、もっと手っ取り早いのがアメリカ国債の売却である。

アメリカ財務省の発表によると、昨年11月から12月にかけてチャイナのアメリカ国債所有額は353億ドル減ったそうだ。円貨で3兆2千億円になる。

これが米国債の償還なのか売却なのかしらない。償還とすればアメリカはチャイナには借金を返しているわけだ。日本には絶対に返さないだろうにね。せいぜい借金の借り換えをするだけだろう。チャイナは賢く短期の国債しか買ってやらないのかもしれない。逆に日本は超長期国債だろう。10年国債、20年国債はおろか、百年国債もあるのではないか。

逆に、この1ヶ月間(11月から12月)に日本のアメリカ国債保有額は115億ドルも増えている。トンマな国だぜ。

その結果日本のアメリカ国債保有額はは再び世界一になったそうだ。その中身は全部不良資産だ。オリンピックじゃないんだぜ。こんなことで世界一になってどうするのだ。

米中にはダンピング調査で険悪な雲行きだ。ダライラマの問題もこれあり、今後どんどんアメリカ国債を処分して身軽になるだろう。馬鹿なのは民主党だ。とくに亀井静香のバカぶりが突出している。

謀略的なトヨタ叩きもあり、普天間もあり、日本もアメリカ国債売却の、せめて、ほのめかしくらいはしなきゃいけない。