東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

大前君こんにちは

2012-08-25 06:51:49 | 社会・経済
夕刊フジに大前研一氏のコラムがある。彼はマッキンゼージャパンの親玉だったんじゃないかな。引退したんだから小金を握ってハワイ辺りのペンションでのんびりしていればいいものを、時々変なことを書く。

彼はパートナーぐらいにいったんじゃないの。小金といっても結構なものだろうに。それなのに、おとなしくしていないで、このごろは政治ゴロみたいな、物知りの長屋の隠居みたいな文章を書いている。

8月25日の彼のコラム。アメリカ系のコンサルタントなんてアメリカ諜報機関と連携があると考えなければ行けない。でなければこれだけ、訳知り顔に書けない。

これを読むと沖縄返還に関して日米政府の合意にはまだまだ秘密合意がある(今でも有効な)という内部通ぶりなのだ。
ひところ、裁判になって話題になった核持ち込み密約以外にもいっぱい秘密合意が有るというのだね。石破君と話したら「さすがに彼は知っていた。だけど国民には秘密にしているんだ」とこうだ。

もっとも当時の佐藤総理の民間密使だった人の回想録には核持ち込みのことしか書いてないと聞いたがね。その人より詳しい情報ソースが大前氏にはあるというわけだろうね。

要するに、アメリカが日本防衛のためでなく、自国の利益のために世界戦略に永久に沖縄の基地を自由に使う、ということで日米合意している、というのだ。ここまで訳知り顔に書かれれば日本の一般紙も大前氏の発言になにか書くべきだ。

訳知りの政治ゴロぶりは続く。「先日森喜朗さんと話したが、アメリカが北方四島を当時のソ連に譲った経緯などを含めて事実関係を完全に把握していた。云々」

どうもどうも。

前にこのブログで書いたが、日本が全千島列島と樺太(南サハリン)の返還を要求しなかったのはアメリカに禁止されたからだと書いた。ヤルタでスターリンに日本攻撃を約束させた報酬だから、アメリカとしても日本の要求を認めることは出来ない。

それを日本が色々お願いしてそれなら北方四島までならよかろう、とアメリカが許可した訳だ。そのことを言っているつもりなのかな。それなら具体的に書きなさい、大前君。