東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

ゆすり屋は撃たない、10

2013-06-02 09:49:12 | 国際・政治
条約と歴史認識:

ヤクザと交通事故なんかでトラブルになった人は経験しただろうが、相手がヤクザだったら示談なんか関係ない。

示談でお互いに署名捺印しても全然無視される。当座は示談通りに金を支払って、書類があるからもう安心だと思っても、しばらくすると、事故をたねにまたゆすりに来る。

あれで終わると思うなよ、というわけだ。特に相手が大きな会社で金があると思うと一生お付き合いを強要される。

鉄道会社や航空会社の事故にその種の被害者がいたら、あらゆる口実をつけられて未来永劫金を吸い取られるのは周知のことである。

シナや韓国が取る態度がこれとまったく一緒である。示談書が条約である。強請の種は勝手にでっち上げられた『歴史認識』である。

歴史認識は彼らが勝手に作る。時期をさかのぼること無制限である。ある時は300年だといったり、100年だと言ったり、1000年前だったりする。

日本を含めて国際社会はこういうヤクザのような主張はしない。

以下は余談であるが、シナ、韓国が主張するあやしげなものではなくはっきりとした根拠があるものである。ただし、日本や世界の紳士国家は条約をオーバーライドしてまで、こういう主張はしない。

しかし、彼らがあまりにも無法なので座興にいくつか述べてみよう。

* 中国東北部は漢民族のものではない。清国滅亡までは支配民族の満州族発祥の聖地であり、漢民族は立ち入りを禁止されていた。日本がかの地の支配権を得てから漢民族が大量に流入した土地である。わずか100年前までは漢民族にはofflimitであった土地である。

* シナ共産党政権はしきりに東南アジアなどの周辺地域、海域を歴史的に自国の領土だったと主張する。すべて清朝の時代に過去最大に膨張した清国の領土、あるいは影響力の及んだ地域だったところもあるかもしれない(要検証)。清国人は漢民族ではない。漢民族は非支配民族であった、300年間。

清国を転覆したスローガンは廃満興漢であった。

* そしてそれらの土地は実質的支配というよりもいわゆる冊封体制という独特の外交秩序であった。つまり、周辺国はシナの権威を認めて朝貢する。それが彼らの利益となるからである。シナはそれを受け入れて朝貢を上回る価値のある金品を気前よく褒美として与える。それがシナの大度の象徴である。

現在はいまアフリカ支援会議が開かれているが、周辺国の資源を収奪するだけで相手になんらの恩恵を与えない。つまり強盗にすぎない。過去の中華文化圏の世界秩序とはまったく違う。チベットなどでは収奪するだけではなく、残虐行為を繰り返している。

* おそらくシナ最大の版図を征服したのは元である。これも漢民族ではない。シナの歴史は漢民族と異民族の政権が交代している。10世紀以降でもその半分の期間は異民族であるモンゴル族と満州族に支配されていた。モンゴル族はいまでも存在するせいか(国としても自治区としても)、モンゴル族の版図は請求しない。

もし請求するとロシアの大部分、東欧の全部を主張しなければならない。

注:この記事でシナというのはシナ大陸に覇権を確立した国家と言う意味である。

満州族はほとんど絶滅させたせいか、シナ人と同じと思い込んでいるのか、意図的か、清国の版図を主張するという不届きを犯している。

オキナワのことを書かなければならないが、あっという間に文章が長くなった。改めて書くことにしよう。

集金ペイが中国の夢というらしいが、笑わせるな。