東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

産経新聞の限界

2014-03-08 15:53:12 | 国際・政治

産経新聞の最近の論調は限界を感じさせる。ウクライナ騒ぎに関連してロシアの経済制裁を科すアメリカに同調せよ、と単純明快、ステレオタイプである。

産経は単なる媚米派だったのか。政治の世界は一寸先は闇と言われる。主として国内政治の争いの場合をいうが、国際政治は1ミリ先は闇である。ちなみに一寸というのは約三センチ。

ウクライナ情勢については日本はほとんどツンボ座敷にいる(つんぼというのは変換できないね、例の差別用語というのだろう、余談)。まったく情報を持っていない。こんな場合は見送るのが正解である。

国際外交などばくちと同じだ。筋が読めず、情報が不十分なときは見送るのがプロである。

かって、独ソが不可侵条約を結んだので、松岡洋介がモスクワに飛んで日ソ不可侵条約を締結した。スターリンは喜んでモスクワ駅頭で松岡に抱きついたという。

その直後、ヒトラーはソ連領内に進攻した。松岡いわく、欧州情勢は不可解。いささか間の抜けた発言だ。

外交政治は連続性を忘れないことが最重要である。東京裁判で満州事変以前をまったく除外したのはアメリカの謀略だった。ウクライナでもロシアのやり方も調べればいろいろ問題点もあるに違いない。しかし、オリンピック開催中を狙い撃ちするアメリカの謀略も汚い。

ウクライナは実質国家破産状態だったというし、大量のウクライナの債権を買っていたロシアの損失も莫大だろう。アメリカはウクライナの何兆円という債務の大部分を日本に負担させようという魂胆だろうが、こういう、取り込み詐欺というか会社破算に便乗して荒稼ぎしようとするアメリカに乗れないのは当たり前ではないか。

我々の税金が使われるのだよ、絶対に反対だ。自分の始末は自分でつけろ>>オバマ