前回の続きであるが、小保方さんの善意を信じて説明をつけると(説明の付けかたはいろいろあろう、その一つと言っておく)、
+ 小保方さんの研究室で彼女たちの仮説、つまり簡単なストレスを加えるだけで幹細胞に変化するという仮説が酸性液につけるだけで実際に生まれた。しかし、それは彼女が加えた刺激だけではなくて彼女が見落としているほかの刺激圧力がさらに加わっていた。
その刺激とは
1:単純な物理的、化学的な刺激
2.オカルト現象
の二つが考えられる。もちろん1の可能性のほうが受け入れられやすい。いずれにしてもこのどちらの場合も彼女の提示する手順で何回実験をしても現象が再現することはない。
可能性は2の場合のほうが高い。なぜなら専門研究者が1.を見落とす可能性は少ない。1ならその見落としている条件を突き止めればいくらでも再現できる。
2の場合は再現不能あるいは不定である。だからオカルトという。オカルト現象があるとかないとかいうのは別の信念の問題だ。オカルトがないというのも同様に信念だ(つまり無根拠)。見えること、操作できることしか真実でないと断定すること自体が非科学的、いや非論理的だ。
分からない問題を一方的に断定するのは科学を否定することだからね。カントの「視霊者の夢」を参照。ま、敬して遠ざけるのがオカルトに対する健全な態度だろう。
一番いけないのは、私のところに来れば超能力で必ず治すという詐欺師宗教家ヒーラーである。
また、本を書いてオカルトが科学的に証明されるかのように自説を宣伝する似非宗教家である。科学でないからオカルトというのだよ。
オカルトの原義は「隠されている」、「説明できない」ということである。その特徴は科学的知見とことなり、再現不能性、操作不可能性にある。