東方のあけぼの

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石原慎太郎の大罪?

2016-07-07 09:26:25 | 都知事選挙
すべての発端は石原氏が任期一年目(だと記憶、四期目かな)に都知事を放り出したことである。わたしは素人だが政治サークルは4年に一度という認識で知事選挙を準備していると思う。これが狂うと候補者も調子が狂うし支持者、政党も対応能力が無いようである。

石原氏が知事を放り出した経緯もはっきりしない(一視聴者として)。マスコミが報道の責任を果たしたという印象は全くない。わたしの推測はいくつかある。

&突然の体調不良、衰え。確かかれ(石原)はその頃まだ任期中に脳梗塞で入院していた。そのタイミングにもよるが、四期目の前なら選挙に出るべきではない。四期目就任後ならこれは人道上辞任の理由になる。その後の経緯を見るとこの理由は成立しないようだ。

&平成の天一坊である橋下徹が突如現れた。之に相乗りを決め込もうとして都知事を放り出し、国政選挙に出た。正当性はないが、動機としては強い。理由としての正当性は皆無である。任期一年目だよ。

&彼は四期目に出るつもりは全くなかった。ところが自民党に自信のある候補者がなく、自民党に泣きつかれて嫌々出馬した。これは状況としてはあり得る。しかし、一年目で投げ出すことは許されない。出馬を了承して当選した以上は。

これらはいずれも考えられる。マスコミが責任を果たして視聴者に報道していないから間違っている可能性もあるが。

一年目で辞めて自民党は候補者を用意出来なかったのだろう。そこで石原氏の推薦した副知事の猪瀬氏をたてたのだろう。このブログで前に指摘したが、猪瀬氏は政治屋としてのメシを食った経験がない。お為ごかしに近寄る右翼フィクサーに対して石原氏の様な免疫がない。この辺は石原がよくサポートしてやるべきだった。推薦者としての責任がある。勿論推薦した石原の鑑定能力にも疑問符がつく。

猪瀬氏も任期途中で辞めさせられた。そこで手を自ら上げた舛添に自民党は相乗りした訳だ。この時の自民党の決定者は責任をとるべきだろう。このときにも自民党には候補者が用意出来ていなかった。なにしろ四年に一度のサイクルで動いているからね。

今度の選挙も大混乱だが暴走しそうな老牝馬となんでも自民党の言いなりになりそうな線の細い官僚上がりしか出走馬がいないことになりそうだ。マッチレースというと聞こえはいいが、ホームレスに配る具の入っていない薄い汁のうどんを食わされるようなものだ。

週間文春くん、石原もと知事の任期一年での辞任の背景を取材してくれ給え。いまや文春だけがたよりである。