ペーパー・タイガーはトランプのもとでグレート・タイガーになれるか?
可能性としてはあると思う。アメリカを張子の虎(ペーパー・タイガー)と呼んだのは毛沢東だったか鄧小平だったか、いずれにしてもシナ共産党の要人であった。皮肉なことにその当時アメリカは張子の虎ではなかった。バリバリの成獣であった。シナ人を鼓舞するために言った言葉であった。
現代ではアメリカは中国にとって、完全にペーパー・タイガーに成り下がっている。とくにクリキントキ、オバマ大統領のもとでは加速している。間に挟まったブッシュは一期しか続かなかったし、ぴりっとした所のない無策な政府であった。
中国に対して一番効果的なのは経済制裁である。もっと正確に言えば「経済制裁から入る」ことである。トランプはこれを断行しそうな気がする。中国経済をつぶしてしまえば問題は解決するだろう。しかも崩壊の兆しが濃厚な現在の中国経済の状態ではこれが一番有効な政策である。
勿論アメリカや西欧日本も相当な影響がある。だからしないのだが、長期的な戦略の観点から言えば中国政策は経済制裁しかない。最近のアメリカがだらしがないのは、経済関係を強化すればするほど、アメリカは骨がらみになって有効な中国政策が打てなくなるのは分かりきっているのに、中国に経済的に深入りして行くことだ。勿論短期的にはいわゆるアメリカのグローバル企業にとっては、これが一番美味しいからそうするのだが。>>