東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

トランプ大統領はマレーの虎になれるか

2018-06-10 10:43:22 | 東アジアの悪友

 かってマレーと虎と言われた男がいた。山下奉文大将である。昭和十七年たしか二月マレー半島を南下した日本軍はシンガポールを包囲した。イギリス軍のパーシパル将軍との降伏会談に臨んだ山下大将は、のらりくらりと話をかわすパーシパルに対して机をたたいて「イエスかノーか」と迫った。ノーならシンガポールに総攻撃をかけると迫った。その結果パーシパルは降伏文書に署名して3年半にわたりシンガポールは日本の軍政下に入った。風貌言動からしてトランプ大統領はかっての「マレーの虎」を連想させる。

  ところでトランプ大統領はキムジョンウンに対して委員長とか役職や称号をつけて呼んだことがあるのか。ないような気がする。ミスターとも呼んでいないような記憶がある。トランプ大統領のふるまいをどうとるか、大事な点だがこの辺を分析する政治評論屋はみかけない。

  あれは痴呆の症状なのか。ときにはまともに見える。痴呆というのは進行段階では正常と痴呆が交互に現れて判断が難しい。それとも大統領はあえて演技をしているのか、ディールの達人として、いいようにキムジョンウンを引き回しているのかもしれない。あと二、三日で分かる。どうもキムジョンウンをのっぴきならないところに引っ張り込んでいるようにも見える。