東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

大相撲改革論議に欠落している視点

2010-07-11 09:14:24 | 社会・経済

今度外部委員会が出来たようだ。ワタミとかいうところの会長だかも入っているようだが、経営的視点が期待されているらしい。

経営的視点といえば、競争原理だ。この観点が完全に欠落しているのが気になる。ワタナベ氏の言うことを聞いていてもこの点がまったく欠けている。相撲協会がシャッキリするのも一に競争原理の導入だと思うのに頼りない外部委員会だ。

興行である以上、企業経営となんら変りない。ひつとの産業だ。今回の外部委員会に公正取引委員会から一人も入っていないのはおかしい。

最近文部省がやたらと役所風をふかしている。結構なことだと思ったら矢継ぎ早になんとか委員会というのを作って丸投げである。何もしないでふんぞり返っている。

無能な文科省の出る幕ではないね。公正取引委員会がでしゃばるべきだ。いまの相撲協会は親方連中のカルテルだよ。だから執行部は何もできないし、非難されても、しれっとしているのだ。

今の50以上にある部屋も極端な水割り状態だが、力士が50人から100人規模の独立してやっていけるような規模に部屋合併をして、興行はそれぞれ独自にやらせたらいい。そうしなければ独占禁止法で摘発する。

参考になるのは複数あるプロレスの興行団体のあり方だろう。そうして年に一度か二度複数の相撲団体が統一興行をすればいい。それが昭和天皇のオリジナル・アイデアであった。

そういう意味ではアマチュアの野球連盟の会長などを外部委員にしても意味がない。プロ野球機構とかJリーグの関係者を入れるべきだろう。

もっとも大相撲が完全アマチュアでやるというなら、高校野球連盟の会長をいれてもいい。ピンボケもはなはだしい人選である。外部委員会は失敗すると決まっているようなものだ。