東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

舛添都知事の言い分を考える

2016-04-20 08:10:39 | 舛添都知事

舛添はまだ反省せずに膨大な出張旅費を正当化しているらしい。彼が辞任するか考えを改めるまではこのブログの話題は続く。

 ≪ある程度のクラスのホテルに泊まらないと相手に馬鹿にされる≪と相変わらず言っている。自分の人格がお粗末ならどんな高級ホテルに泊まっても馬鹿にされる。そりゃドヤ街の簡易宿泊所に泊まったら言えることだ。また、ベッドから足が出るようなビジネスホテルで棺桶みたいに狭い部屋に泊まったらまずいだろう。19万円のスイートルームに「泊まらなければならない」という強迫観念がどこから出てくるのか。ロンドン市長の東京出張ではどこかの一流ホテルで一泊3万五千円だったそうだ。ひょっとするとシングルかもしれない。ダブルでもごく普通の部屋だろう。

 舛添の言い分は高級ホテルを舞台に相手をだまして仕事をする詐欺師の言い分である。

 一流ホテルに泊まったほうがいいというのは認める。いろいろな施設設備がそろっているし、ロビーやレストランで相手にあっても不快感を与えない。VIPの警備もしやすいだろう。だが馬鹿広いスイートに宿泊しなければ、という発想は狂人か詐欺師のそれである。そんな部屋は中東の王様や闇成金が使えばいい。都民の税金を浪費していいという理由にはならない。

 大体出張先では接待するのは相手方であって、旅先の不便はなんら馬鹿にされることはない。これは憶測であるが、舛添は相手方をスイートルームで接待する目的があるのではないか。スイートルームは密室である。そんなところでアウェイの立場にある人間がホームの人間を接待する。よからぬ密談のために飲ませ、食わせ、抱かせる、つかませる舞台に利用する以外には考えられない。

 もっとも今回の出張は短期間で桜まつりに参加することらしいから都の業務としてそんなに込み入った要件を交渉する場とは考えられない。大体都にそんな国の重大な外交交渉みたいな課題があるわけはない。

 都の高級職員との打ち上げパーティをやる目的でスイートルームを使うなら犯罪である。背任横領である。 

 明細が明らかにならない、つじつま帳尻の合わない金額はなんらかの正当化できない支出で、当然にその金は舛添へのリベートという形で還流している可能性がある。憶測である。舛添が検証可能な形で支出の全容を明らかにすれば、それを精査の上発言を撤回することもありうるが。

 相手が日本に来た時にはしかるべき接待応対をすることはありうるだろう。知事公邸は広大豪華なものだというし、迎賓館というか都の接待施設でもてなすというならまだわかる。それはホーム側の礼儀でもある。アウェイで相手が要求もしていないのに見栄を張るのは田舎者として馬鹿にされるだけである。
 

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