因縁

沖縄返還交渉を行った佐藤栄作故首相は安倍晋三の母方の大叔父である。安倍が折に触れて自分の祖父と強調する岸信介故首相の実弟が佐藤栄作である。

沖縄返還は密約などがあって、うさんくさいものであったから、安倍晋三は佐藤栄作のことに触れないのか。

安倍晋三が北方四島問題を解決すれば大叔父なみの評価を受けよう。なにか因縁のようなものを感じる。

まして沖縄並みの条件でいいのだから、かなりの実現性がある。それには長期政権を実現することが前提条件となる。佐藤栄作内閣は戦後一番目の長期政権を吉田茂と争ったのではないか。たしか６、７年続いた筈だ。

さはさりながら こなさんへ

さわさりながら　こなさんへ（そうは言ってもあなた様）

と言われてみれば、あまりに非現実的とのご指摘ごもっともなれば、次善の案をご提示申し上げ候

原則：すべからく沖縄返還と同格にすべし

状況：尖閣列島をめぐる情勢を見ればアメリカ（日米同盟）の抑止力はきわめて弱い。これは二つ理由があるであろう。
一つはアメリカを支那が見くびっている。
二つ目には、アメリカは支那との商権と日本への義理を両天秤にかけていて、ユダヤ人のシャイロックのようにすこしでも銭勘定のいい方にしようと考えている。

データ：
人口；　
沖縄：　１３９万人　
北方四島：　旧島民　１万７千人、漁業繁忙期にはそれに５千人の出稼ぎがあった。
現在居住するロシア人は１万４千５百人

面積
沖縄：２２７６K平方キロ
北方四島：５０３６K平方キロ

軍事基地面積
沖縄：２３６、８１２千平方キロ
北方四島：手元に情報が無いが沖縄に比べたら微々たるものだろう。沖縄は米軍の世界戦略最大の拠点、海外最大の基地である。

軍人数
沖縄：アメリカ軍軍人４７，３００人、この他に自衛隊員
北方四島：不明

＊ これだけデータがあれば結論は示さなくても自明だ。なに念のために教えろと？　では以下次号。

北方四島返還要求は根拠が無い

北方四島返還要求は長年アメリカ政府に公認され、許可されたものである。

全千島列島返還、南サハリン返還要求が格調正しい唯一の目標である。六十八年の不法占拠の利子としてカムチャッカを要求に含めてもよろしい。

なぜ日本が西欧列強の植民地になる寸前だった幕末の状況まで後退する必要があるのか。

アメリカが北方四島に限定したのはソ連とのとげとして永久に残すのに手頃だったからである。冷戦時代に全千島などのレコンキスタを突きつければたちまち熱戦になる。

かつ日本がソ連と接近するのを牽制阻止する刺として何らかの解決不能な事案を残す必要から日本政府に公認したものである。かって日本が二島返還で動き出したときにアメリカは、それでは将来沖縄を返還しないぞ、と日本を脅かしている。

このアメリカの戦略はソ連がロシアになっても変わっていない。

このアメリカのやり方は日韓の間の刺として竹島を固定しているのと同じ戦略的発想である。かっての自民党、そうして安倍政権も結局同じことが分かったが、竹島をいじる気はまったくない。ついでに言えば石原慎太郎にも竹島で動く気はないと見る。この点だけで見ると民主党の野田政権は手練手管がないだけに怪我の功名であった。

ついでにいえば、アメリカの山岳共同帯に近いと言われる民主党の前島氏が竹島のことで発言したのを聞いたことがない。かれが真っ先にやったのは、その後の対策も持たないまま根室に行って北方四島は不法占拠だと、マスコミ相手にパーフォーマンスをしたことだ。まさにアメリカ占領軍の日本に置ける広告代理店そのものである。

ようするにこれらのアメリカの撒いた刺は、疑い深い親父が子供たちがあまり仲良くして自分をないがしろにし、隠居に追い込むのではないかと猜疑心を持つようなものである。

次号であっと驚く展開あり。

学校スポーツを利害関係者の巣にしてはいけない

前回に関連しているが、学校スポーツ、いわゆる強豪校、野球でもサッカーなどで特徴的であるように、は金銭ビジネスの巣ではないか。

東京にオリンピックを招致しようとしているが、オリンピックはスポーツ金銭ビジネスの幹である。今度のバレーボール部のことも、日本ハムだっけ、へ、へっぽこ芝居の末に予定通り？入団した大谷君だったかな、あれも系統樹的にはつながっている。

分かりにくいって？すこし解説をしなくてはいけないかな。

バレーボール部やバスケットボール部だって、日本にはプロが無いかもしれないが、実業団つまりセミプロはあるだろう。それに高校生なら大学の推薦入学が容易になる。

利害関係者とはコーチ、監督、彼らと、なあなあの関係に有る校長（私立なら理事長なども）など。親も勿論中心的な利害関係者である。

これら諸関係者の所得の税務調査を徹底すると色々なことが分かるかもしれない。要するに責任を分担する裾野は広いということだ。

プロ同士はプロで金銭問題をストレートに打ち出すからまあ、いい。学校スポーツは美辞麗句で隠蔽するから非常に偽善的である。別言すれば、金の卵にしようと利害関係者でつつき回すわけだ。

以上は学校スポーツの全般的な問題だよ。特定の事件の解説ではない。

違和感の強い大阪体育系体罰事件

大阪の市立高校のバスケットボール部の体罰自殺事件だが、報道が非常に狭窄した視野に基づいている。

非常に違和感がある。橋下市長の発言も滑稽に類するものだ。あまり短絡したことをパーフォーマンス的に
言うべきではない。

第一に、これは市立高校だろう。私立なら客寄せにスポーツ部の実績をあげなければとシャカリキになるのは分かる（分かるというのは賛成するということではないよ）。しかし、公立だろう。なぜスポーツにこだわるのか、まずこれが第一に理解不能な点である。大阪という土地はどこまでも異常な風土ということか。

第二に、体罰の善し悪しは別に考察するとしても、体罰を受けたからといって何故自殺に直結するのか、関係者には可哀想だが理解出来ない。今の日本人、青少年はそういうものなのか。

体罰に反発するならバスケットボール部を辞めればいいだけだろう。退部の自由を認めていないなら、これは脚抜きを禁止するヤクザと同じで大問題だ。その場合でも自殺しか選択がないということは考えられない。自殺という選択は無いのではないか。最後の手段としてもないだろう。もし、これがすんなりと理解出来るなら日本いや関西という風土は全く別世界ということになる。

部を止めるか、その他の手段としては指導教師に食ってかかるくらいだろう。それが出来ない雰囲気というのだろうが、こんな理屈が通るのか。男子だろう。教師と取っ組み合い、殴り合いの喧嘩をして抗議するというのが昔の平均値だ。それもないというのなら、何の自由も無かったと戦後民主主義者がいいつのる旧教育体制の方がまだ自由があったということになる。少なくとも人格の独立、男子の覇気といった人間の基本的な性格は破壊されていなかった。こういうものを破壊したのは戦後の教育だよ。

家庭もどうなっているかの、よくわからない。いきなり、親にも打ち明けず、相談せずに自殺したのかね。

分からないことだらけだ。

最後に体罰について。これも程度を考えず、定義もせずに一律に善悪を論じるのは雑すぎるが、私見を言えば、私は体罰に絶対反対である。体罰に対する抗議をすべきだ。退部するか、教師と対峙するか、外部にあるいは家庭に訴えるかするのが普通ではないのか。

これまでにも類似のケースがあって、学校、教育委員会も嘘を言って言い逃れてきたそうだ。だから抗議してもしょうがないというのか。まさか退部の自由まで奪われていたとは思えないが。

安倍晋三はすじのいい政治家か

予想した通り、特使を韓国に送るというので「韓国は価値観を共有する重要な隣国」と言う発言が反発を呼んで大騒ぎになっている。

安倍のギャグの真意が分からないので様子を見ておったが、ストレートに打ち出した発言なら安倍はもうアウトといっていい。

アクロバッテイクな「ぎゃぐ」なら「ぎゃく」に感心してもいいが。もし能天気な発言なら致命的だ。

安倍の外交の方向性はま、良さそうに見えた。アメリカとの関係修復は当然だし、ロシアとの関係改善はロシアも望んでいることだし、これからどう出るか分からないがよさそうだ。またぞろ、森なんかが特使になるところでは一抹の不安もあるが。

要するに、支那には手を差し伸べず包囲網を敷く一環として、南朝鮮にも「こっちに来いよ」と中韓の離間を計ったのであれば意図はいい。

あるいは、安倍発言は最大のリップサービスで「これだけ言ってやっても寄ってこないなら今後韓国は相手にしない」というシグナルなら結構である。韓国の対応（沈黙という対応）を見ていると韓国はそういう圧力と受け取っているのかなとも思ったがね。

伝統的な自民党体質で、隣の不良も「となりのとなりの狂人」の弾除けには使えるとわがままを許したのかな。これはアメリカ的発想だ。

それにしても、圧力としての動きであっても、こういうことは水面下で動かなければならない。年の暮れにいかにもお手軽にニュースに飛び出すあたり、情報管理がなっていないという印象だ。額賀という男の力量はどうなんだ、ブローカーかフィクサーという所ではないか。

ちょっと前にも書いたが麻生太郎が昔繁栄の弧といった。それに韓国がはいっているんだね。この特使派遣が麻生の差し金だとしたら二人なかよく沈没もありうる。「価値観を共有する」なんて麻生の言葉そのものだよ。

岸田とか言う外相はどうしたね。額賀は明日渡韓するんだろう。明日にでもはっきりと特使の性格が判明するだろう。

もじり

Politics is a hell of a problem.It's good deal like police business.
It asks for the highest type of men, and there's nothing in it to attract the highest
type of men. So we have to work with what we get.

上の文章のpoliticsとpolice　businessを入れ替えるとレイモンド・チャンドラー
の湖中の女の台詞になる。

皆さん、参議院選挙に参加しましょう。ポジテイブな意味での棄権と言う意思表示も含めて。
投票というのはそういうダイナミックなものでしょう　？