東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

細江じゅん子の都知事パドック診断

2016-07-12 18:45:13 | 都知事選挙
今夕五時半過ぎの5チャンネルに短時間(10分弱)、都知事候補者と言われる小池、増田、宇都宮、鳥越がそろって顔見せした。

我が輩のパドック診断の印は次のとおり。
小池 本命
増田 単穴
宇都宮 対抗
鳥越 注

ただし色抜き(主張の左右を捨象してある)。能力、弁舌、好印象度などを採点した。

宇都宮氏は候補を降りる様に説得されていて、応じる可能性もあるらしい。鳥越のもとで副知事などが約束されているのか。ただし鳥越は一番当選から遠い(当ブログの判断)からあまり当てにしない方が良い。色気があるなら下りない方がいいだろう。

増田はどこがいいのか理解不能だ。発信力なし。陳腐感つよし。都議会自民党や、市区町村の言いなりになるから押されているのかな。本来だったら(個人的な好悪では)小池氏を評価することはないのだが、この顔ぶれで選ぶなら彼女しかいないようだ。

返し馬をみてから投票に行くかどうかきめようよ。

石原慎太郎の大罪?

2016-07-07 09:26:25 | 都知事選挙
すべての発端は石原氏が任期一年目(だと記憶、四期目かな)に都知事を放り出したことである。わたしは素人だが政治サークルは4年に一度という認識で知事選挙を準備していると思う。これが狂うと候補者も調子が狂うし支持者、政党も対応能力が無いようである。

石原氏が知事を放り出した経緯もはっきりしない(一視聴者として)。マスコミが報道の責任を果たしたという印象は全くない。わたしの推測はいくつかある。

&突然の体調不良、衰え。確かかれ(石原)はその頃まだ任期中に脳梗塞で入院していた。そのタイミングにもよるが、四期目の前なら選挙に出るべきではない。四期目就任後ならこれは人道上辞任の理由になる。その後の経緯を見るとこの理由は成立しないようだ。

&平成の天一坊である橋下徹が突如現れた。之に相乗りを決め込もうとして都知事を放り出し、国政選挙に出た。正当性はないが、動機としては強い。理由としての正当性は皆無である。任期一年目だよ。

&彼は四期目に出るつもりは全くなかった。ところが自民党に自信のある候補者がなく、自民党に泣きつかれて嫌々出馬した。これは状況としてはあり得る。しかし、一年目で投げ出すことは許されない。出馬を了承して当選した以上は。

これらはいずれも考えられる。マスコミが責任を果たして視聴者に報道していないから間違っている可能性もあるが。

一年目で辞めて自民党は候補者を用意出来なかったのだろう。そこで石原氏の推薦した副知事の猪瀬氏をたてたのだろう。このブログで前に指摘したが、猪瀬氏は政治屋としてのメシを食った経験がない。お為ごかしに近寄る右翼フィクサーに対して石原氏の様な免疫がない。この辺は石原がよくサポートしてやるべきだった。推薦者としての責任がある。勿論推薦した石原の鑑定能力にも疑問符がつく。

猪瀬氏も任期途中で辞めさせられた。そこで手を自ら上げた舛添に自民党は相乗りした訳だ。この時の自民党の決定者は責任をとるべきだろう。このときにも自民党には候補者が用意出来ていなかった。なにしろ四年に一度のサイクルで動いているからね。

今度の選挙も大混乱だが暴走しそうな老牝馬となんでも自民党の言いなりになりそうな線の細い官僚上がりしか出走馬がいないことになりそうだ。マッチレースというと聞こえはいいが、ホームレスに配る具の入っていない薄い汁のうどんを食わされるようなものだ。

週間文春くん、石原もと知事の任期一年での辞任の背景を取材してくれ給え。いまや文春だけがたよりである。



小池百合子氏の催促効果

2016-07-01 08:10:23 | 都知事選挙
彼女が意図したことか、そうではないかに関係なく自民党は彼女以上に選挙に勝てそうな候補を探さねばならなくなっている。

政治の門外漢から見れば、自民党が押せる候補で条件に合致するのは橋下徹氏か小泉ジュニアくらいだろう。これに対する自民党内の反発もあるのかな。

自民党が「政治家は誰でも叩けばほこりが出るからまた舛添のように週刊誌の標的になるので自民党の政治家は駄目」と繰り返している。それを官僚上がりの桜井氏を押す理由としているが、そんなことを言っても良いの。自民党の自殺行為だし、自民党の中での牽制し合いの結果のようにしか取れない。(石原氏には捌くには荷が重すぎる)

舛添が糾弾されたのは舛添氏プロパーの理由があったということが把握出来ないなら自民党は死んだのと同じである。

前にも書いたが都知事選挙の実態は直接選挙ではない。政党という公共的性質を持ち、大きな組織を運営し、その候補者選考過程が適切なことを信じて選挙民は投票することを忘れてはいけない。

それ以外ではテレビに映る人相も重要である。直接対面したり、街頭で選挙カーの上で空疎な演説に声を張り上げる候補者を見るよりか、テレビの画面を見る方が参考になる。クローズアップもあるし、上下左右の角度から写されるからよく分かるのである。

しかし、人相見というのは相当な技術と素質が必要で誰にでも出来ることではない。勿論好悪の感情は誰でも持つが、コイツ大丈夫かなという判断は高度な人相見の技術である。従って一般には政党の推薦が重要な要素となる。その選考過程がお粗末ではどうしようもない。

前の選挙で人相見のベテランが舛添は凶相と即座に判断出来た。だから田母神氏にあんなに得票が集まった。其の前の猪瀬氏も同様である。ところが保守系の論客で政党に基盤を持たない候補者の悲しさ、政党が本来サポートすべき仕事をボランティアでしましょうと素性の知れないフィクサーが寄ってくる。

猪瀬氏も田母神氏もそういうフィクサーに食い物にされて自身も刑事事件の対象となった。報道によると猪瀬、田母神氏両者に選挙事務を手伝いましょうとよって来たフィクサーの同一人物である。

予算13兆円の都行政となると、よほどしっかりしたバック(自民党のような大政党)がなければ右翼(を気取る)フィクサーに食い荒らされる。今は維新というかなり強固な基盤を持っているが徒手空拳で大阪府知事になった橋下徹氏はフィクサー虫に取り憑かれなかった実績を持っている。なかなかそう言う人はいないんだよね。

なかなか、選挙というのは難しいぜ。棄権という危険回避のオプションもご一考を賜りたい。