選挙期間中からこれまで為替操作の非難はもっぱら中国相手と記憶しているが、最近の日本非難は何故だろうと思ったが、以下のような経緯ではないか。
先月トランプはアメリカの自動車産業の連中と会議をした。会議の後でフォードの役員がインタビューされていて、「為替の問題がある」とトランプに言ったと話していた。これを聞いたときの当方の印象は流石に専門家だけあって、関税障壁があると嘘のエクスキューズは出来なかったのだろうと思った。それで何故アメリカ車の販売が日本で不審でフォード自体も最近日本市場から撤退したようだが、言い訳として円安で(今のドルの水準では)アメリカの車は高くなって売りにくいと話したのではないか、とこれがインタビューを聞いた私の第一印象だった。
それきり忘れていたら日本は為替操作をしているというトランプの発言だ。トランプは自分でその後調べたか或は誰かから関税障壁はむしろアメリカ側が設けていると教えられて引っ込みがつかなくなった。そこでフォードとの会議をおもいだした。短絡家だから、そうだ日本が為替操作をしているからアメリカ車は割高になって売れないのだ、そうだこれは使えると思った。ま、これが当ブログの推測である。
薄弱な根拠で調べもせずにピョンピョン発言が飛び跳ねるのがトランポリンじゃないトランプだから、この推量はかなり有力と言っておこう。