そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ハト派がいなくなった

2007-07-02 | 民主主義

Souri78 宮沢喜一氏が亡くなった。自由民主党は寄せ集め集団である。さまざまな業界の利益代弁政党でもある。どんな人物がいてもおかしくはない。そんな中で、宮沢喜一氏は文字通り保守本流で「宏池会」そのものでもあった。官僚を絵で描いたような優柔不断でもあった。

自衛隊の海外派兵を行った首相であったが、一貫して護憲に徹したハト派でもあった。宏池会そのものもなくなったが、ハト派が自民党からすっかりいなくなった。

僅かに、宏池会最後の残党、加藤紘一がいる程度である。この男も、「加藤の乱」とその 後の、所得税法違反ですっかり影が薄くなって影響力がなくなってしまった。時折気のきいた発言をするものの、単独感が先に立つ。55_10

小泉劇場で大量の代議士を抱えた自民党は、党本部への反旗が許されなくなってしまった。歯止めのかからなくなった自民党は、党本部の意向が強く反映して大きく右へと旋回するようになった。

今では、この政党は全員が、タカ派でないかと思われる。そんな中で、アメリカの主張に理解を示した、「原爆投下による終戦論」に理解を示した、久間防衛大臣の発言は出るべきものであったと思われる。

選挙直前であるためであろうが、妙に自民党が神妙なのは猫っかぶりである。首相自身が、日本が核兵器を所有するべきと発言している。いまやハト派がいなくなってしまった自民党は、どこへ行くのであろうか。

コメント (1)
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