弟子屈町の阿寒国立公園の、屈斜路湖畔の盗伐現場を確認してきた。約100ヘクタールの不法伐採の跡は生々しく、痛々しいものであった。伐採地は、通常は植林の準備がされるか、あるいは農地などの転用目的が明快であるが、当然のことではあるがこの放置された伐採跡は、何もなく悲惨な現場であった。
伐採されたの現場付近は、周辺の欝蒼とした原生林と異なり、明るく裸地になって痛々しいものであった。湖畔側は残してある。発覚が遅れるようにやられたと思われる。
伐採されて樹木は、高価な300年以上のナラがほとんどである。目的外と思われる、立派なトドマツなどは、端材と同じように放置されたままであった。
盗伐業者は横浜の開発会社で、周辺でも事業をやっている。この会社は、5年前に弟子屈役場に、さも自分の土地の伐採であるかに装って、許可をもらっている。行政の怠慢が問われる。5年もの間何もしてこなかったのである。
盗伐による被害は、関係者によると数千万円から1億円程になるとのことである。これに対する法律は、自然公園法に当たるらしいが、彼の儲けを反省させられるようなレベルのものではない。
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