そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃ政治的空白だろ

2007-08-03 | 安倍晋三

赤城ボッチャマが事実上、間の抜けたタイミングで更迭されて、今度はどんな問題を抱えた農水大臣が就任するのだろうと、興味と期待を抱いていたが、環境大臣が兼任するそうである。

Photo_149政治的空白を設けないために」と、続投の理由を表明していたのは安倍首相である。農水大臣の職は、環境大臣が片手間にできる仕事とは思えない。事実、赤城オボッチャマは、就任2ヶ月の間に世界各国を何度も回り、顔つなぎを行っていた。その顔がなくなるのである。これが政治的空白と言わずして、何を空白というのであろうか?

現在日本の農業は大きな複合的な問題を抱えている。対外的にはWTO交渉や日豪間の経済連携協定(FTA)や輸入食物の問題など、国内的には農地改革や品目横断的経営安定対策に係る問題や自給率の向上、何よりも地域の格差社会の象徴的な疲弊など、困難と思える問題が山積されている。

こうした問題を置き去りにしたままで、兼任大臣に任せられるのであろうか。政治と金の問題が、農水大臣を次々と追いやる形になっている。前任者と全く同じ問題を抱える人物を就任させた、安倍ボンは為政者としての資格すらない。55_16

ところで、環境大臣も片手間になりはしないだろうか。このままでは、環境行政も空白になりはしないのだろうか。この首相は、やっていることがチグハクそのものである。

今回、国井農水副大臣も落選してしまった。彼に限らず、農民票は民主党に流れた。民主党が打ち出した「戸別所得補償制度」を、多くの農民が支持したのである。それでも、自らの政策は支持されていると、全くノーテンキなことを平然と 口にしている。

一昨年の、郵政選挙と言われた衆議院選挙で、多くの農水族が落選した。農水族の区分は難しいが、おおむね50名ほどいたが、ほとんどが落選した。わずかに、10名ほどが当選しただけであった。農村、田舎、地方を基盤とする政治家たちはこぞって、郵政民営化に反対したことがこのような結果になったのである。

今回全く違う形で、また農業が叩かれる結果になってしまった。農業を犠牲にして自らの延命を画策する。何とも情けない内閣である。

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