参議院選挙の敗北を受けて、今日参議院本会議が開催された。自民党の大敗北を受けて、自民党議員会議で直接退陣を含む強硬な意見が噴出した。当然のことである。「ドンカンリョク」と呼ぶには、あまりにも情けない安倍首相の受け止め方である。
参議院議長が、民主党が握ったことでより一層自民党内の結束が求められる事態になっている。それが、この体たらくである。結局は、派閥が自民党を動かす力もなければ、人物もいないのである。今後どうしてやってゆくつもりなのであろうか?
「政策が否定されたわけでない」と、安部ボンが主張するならその根拠を出すべきであるが、いまだに何も出てこない。国民は今回の選挙で「美しい国」作りも、憲法改正も、この男の言う改革とやらも含めて否定したのではないのだろうか?
何よりも、この男によるキナ臭い軍国化への臭いを国民が察知したのでないだろうか。戦後レジュームと意味不明の言語で、祖父の怨念を果たそうとする復古的国粋主義者に、退場を願ったので はないだろうか?
「反省すべきは反省する」という言葉を吐いているが、それが何なのか全く述べていない。改革を進めることで回答したいと、言うのが精いっぱいである。何の回答のもなっていない。安倍ボンにはリアリティーが欠如している。反省など全くやっていないのである。
「国政に停滞はあってならない」と言いながら、農水行政はすっかり停滞して空白になっている。(8月3日参照) それより、党内求心力を失くした男が政権に固執することの方が、政治的空白なのではないか?
選挙後の調査で内閣支持率が30%は切っているが、20%は切っていない。これでも支持する国民が2割もいるのが不思議である。憐憫による同情だろうか?