赤城農水大臣が辞職した。正確には「辞めた方がいいよ」などと、安倍ボッチャマが赤城ボッチャマに言ったそうである。 そこで、その日の午前中まで「職責を全うする」などと答えていた赤城ボッチャマが渋々辞表を提出したようである。事実上の、更迭である。
これはどう見てもおかしい。赤城農水大臣の辞任理由は、事務所費の不正や記載の問題や不明朗だではないのである。赤城ボンは、私の責任で選挙が負けたので、辞表を提出したと言っている。政治に係る不明朗な資金繰り、実は何に使ったか分からないお金は永久に説明責任がなく、適切に法にのっとってやっていたとされるのである。
選挙結果の責任をとるなら、いかにも間の抜けたタイミングである。自民党内部からも、オウンゴールを選挙期間中に入れられたとか、任命責任などが噴出している。
しかしながら、今回の選挙で自民党の地方の票が大きく民主党に流れた中に、民主党の掲げた農業政策がある。民主党の農家への所得補償は、自民党が進める大型農業にだけ支援をする政策と大きく対峙する。
農家の大小にかかわらず、農家を支援する所得政策は基本的に支援したいが、EUでは何度も躓いている。わずかな期間でそうしたことが乗り切れるわけでない。自民党の大型農業支援政策は、農業の本質を否定することにはなるが、とりあえず地域は潤い活性化するのである。こうした政策は、短期的な取組、嘆願的取組では到底乗り切ることができない。
一方で、政府の掲げる食料の自給率などとても向上するどころではない。ほんの微々たるコシヒカリを中国の富裕層に売り込んでも、農業対策には全く役にも立たない。
そうした入り組んだ複雑で困難な問題を、コロコロ変わる農水大臣が担えることなどできるわけない。政府が変わっても、農水大臣などは居残ってほしいと思っているほどである。何とも情けない話である。