そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

こりゃ自給率論争にならんワ

2008-02-15 | 政治と金

今日の北海道新聞に、共産党の紙智子議員が輸入食品の検査体制を見直すように質問をしたとする記事があった。政府は人を増やしますということであるが、これは止めた方が良い。

検疫体制は今のままにしておくべきである。人員などを増やすと、さらなる輸55 入食品が増えるばかりである。そうするとまた、人を増やすことになる。

現在の検査体制で検査をできない製品は、輸入しなければ良いのである。検疫検査対象の製品を定率以上の検査をして、安全を確認したものを輸入すれ ば良いのである。検査できないものは、輸入しないこと!

その良い例が、アメリカのBSE検査の問題である。アメリカはやりたくないのである。個体を特定できない杜撰なアメリカのと畜場体制では、できないのである。こうしたものは輸入しなければ良いのである。

国内の生産者と同じルールで対応しなければ、日本の農民や製造業者はたま01ったものでない。日本では、全頭BSEの検査をやっている。やらないものは輸入しない!こんな単純な理屈がどうしてまかり通らないのだろう。

議員は、消費者の利益を追求するとしているが、検疫所に来た製品を無制限に輸入することが消費者の利益になる時代は、終わったのである。輸入食品が、高価になることで国内の農民や製造業者への依存度が高まる。

安ければ消費者が利益を得る時代は終わったとみるべきである。毒入りギョーザ事件は、食料の自給率を高める論争が起きる格好のチャンスと思っていたが、どうやらそれぞれがご都合主義で、選挙をにらんだ論争しかしないことで、”良い”輸入食品を求める話になってしまいそうである。

コメント (1)
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