そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

弱い者いじめの典型ダ

2008-02-17 | 政治と金

歌手の倖田来未の発言が問題になっているようだ。発言内容は「35過ぎると羊水が腐ってくる」という内容だったらしい。この歌手が歌っているところは、見たことがあるが歌の内容も曲もよくわからない。

羊水が腐ることなど、医学的に起こりえないことである。不愉快な人たちがいたことは想像されはするが、比ゆ的な表現であることははっきりしている。

この程度の発言内容は、あちこちでやられている。脳が腐ってるのでないかとか、他人の人格を平気で否定するタレントのお話番組など、毎日垂れ流しである。見ると不愉快になるのでほとんど見ないので、比較しようないが彼女の発02 言よりもっと不快にさせる発言など、枚挙にいとまがない。

それにこれは、深夜のラジオ番組で録音放送である。内容の検討して削除するなどの対応が可能だったことを考えると、当然放送局にも責任があり、彼女と同レベルで問われてしかるべきだったと思われる。今回の倖田来未叩きは、未成年者の、弱い者や無抵抗者への”いじめ”と同質のものである。

ことの発端は、どうやら2ちゃんねるらしい。いい加減なことだ。弱い者バッシングの典型である。不特定の匿名諸氏に責任を求めるつもりはないが、こんなレベルのことがなぜこうも大きく騒がれるのだろう。

日本のワイド番組にみられる典型的な、興味本位の集団的共通認識の確認作業が作り出した騒ぎである。「そーですよね皆さん、こいつは悪いやつです」とたたみかける。

中国産農薬入りギョーザも同じことが言える。報道でみると彼らは思ったより、あるいは大騒ぎした当初より意外と、中国は衛生的にやっていたではないか。

こうした連中は叩くのが大好きなようである。食料の自給率だけでなく、調理そのものまでも輸入に依存していることの危険性や、日本の農業が疲弊していることなど報道しない。

わずかに、高齢化した農村の現状を述べる程度である。農業をここまでしたことを問わずに、「今さら自給できませんよね」などという発言するコメンテーターを見ると情けなくなる。

コメント (2)
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