また沖縄で米兵による女性暴行事件が起きた。今回は中学生である。昨年検挙された、米兵は46名もいたそうである。米兵による暴行事件は絶えることがない。なぜなくならないのか?
彼らには、世界の警察官としての自負心と優越感が、根底にある。経験の浅い若い米兵たちは、戦場に送られる恐怖とが交差し、属国の日本人を見下す意識が起こす暴力事件である。
日本が、戦後('45年)15年経って日米安保条約を改定する('60)ことで、この国は軍事的にも経済的にもアメリカの属国になってしまったのである。
それは選択であり、功罪の半ばする選択でもあった。このことで、保守自民党は政策的な目的を明確にして、経済成長を遂げた。日本人としての、多くのものを失ったが、経済成長は 成し遂げた。あまり評価はしたくないが、明確な目的として選択されたものであった。
バブルがはじけ、東欧諸国が崩壊してすでに10年を過ぎた。アメリカが超大国として、覇権を握った時期が終焉しようとしている。世界各地で、アメリカ抜きの経済活動や交流が、活発になされるようになってきた。
いま日本は、新たな選択をしなければならない時期にさしかかってきている。ところが現政権は、アメリカに今まで以上に寄り添い、新たな選択すらやろうとしない。
アメリカは、日本を同盟国ではなく属国として扱っている。日本の家畜のために、栽培していますと言っていたトウモロコシはすでに、自国のエネルギー政策に振り向けている。
世界最貧国の北朝鮮の核開発を阻止するためには、あれほど日本が頼み込んでいた"拉致"など、バッサリと切り捨ててしまうのである。このくらいのことをやっても、日本はシッポ振ってついてくるとタカをくくっているのである。
現に、岩国市民はそれでもいいから来てくださいと、米軍空母基地を受け入れたいと、市長選で表明した。
米兵の暴力事件が絶えないのも、個人的な若い米兵の資質問題ではないのだ。彼らは、これくらいしても属国の日本はついてくるし、”おもいやり”などはずすことはないと思っているのである。