そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

金剛山射殺事件に見る北の姿勢

2008-07-21 | 朝鮮半島

北朝鮮の観光地、金剛山で女性が射殺された。射殺された女性がなぜ、禁止地域に早朝入ったのかわからないし、銃弾の音だけ銃痕があり威嚇したとする北の証言と異なる。

080721 韓国側の調査依頼にも、全く応じる気配がない。この国には、自らが決めたことを検証するシステムがないのである。北の調査拒否は、2004年の金剛山観光地区に関する協定書にも違反する。

これによって、北は観光を停止したようであるが、金正日には国民を思う気もなければ、判断能力もないことが分かる。喉から手が出たいほど欲しい外貨が激減する意味を理解しないでいるようだ。それに先ごろ、メンツを前提にしたのであろう、韓国のトウモロコシの援助を断ってもいる。

北朝鮮の為政者は、国民生活や経済活動の重要性などお構いなしなのである。彼らは、十分な状況にあり飢えることがない。困るのは、一般国民である。これが社会主義だろうか。為政者 Photo_2 は、国民を代表した声を代弁しているとは思えない。

6者会議で、北朝鮮は日本の拉致問題に取り組むと口約束をしたが、どのよな取り組むかは全く示されていない。拉致問題で日本の望むのは、北朝鮮国内での日本人の手による捜査だと思われる。

North_korea_has_finally_moved_ahead 今回の、金剛山射殺事件は拉致問題に教訓を与えてくれている。こんな目の前に起きたことですら、同胞の再調査すらしようとしないのである。日本の拉致事件の捜査を、この国が他国に委ねることなど絶対ないだろう。

拉致問題の進展に関する具体的な日本の評価がない。具体的な結果を評価するのか、姿勢だけでも進展と言われかねないのははっきりしている。金剛山事件はそうしたことを暗示している事件である。

その一方で、北朝鮮は6者協議の内容を、着々と思い通りの運んでいる。小事には目を向けずとも、大きなところで利を得られれば国体は安泰である。アメリカの翻意がなせる結果と言える。

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