そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

党首討論を考える

2009-06-07 | 政治と金

イギリス議会のクエスチョンタイムを真似たそうであるが、日本の党首討論はどうも自らの政党の自慢話と、他党のけちのつけあいのような幼い討論のように思えてならない。予算委員会などでは、委員長などにいちいちお伺いを立てて、指名を受けて言われたことだけに答えるつまらない形式である。しかも、質問される側(政府)からの質問はできない。そうしたことを埋め合わせる意味で、党首討論はあっていいものと思われる。

日本の党首討論は、与党党首と第1党だけでやられている。規定は政府とのやり取りとなっているようであるが、党首と首相が同一人である保証もないし、連立政権なら複雑ことになる。それならいっそのこと、党首討論はそれぞれの自由な組み合わせでやることを、提案したい。

例えば、<自民党vs共産党> これならそうと面白い討論内容になるだろう。財界などの縛りが全くない共産党の質問を、誰かの顔色をうかがいながら回答せざるを得ない、自民党の対応が見ものである。多分自民党は居直ることになるだろう。

自民党vs国民新党>これは、なじりあいになるかもしれない。政策論議よりも、いつかは自民党に戻りたい国民新党の、嫌みの連続を見てみたい。

共産党vs民主党>この政党は、似て非なる性格を持つ。2党で論議すると、近親憎悪がおきて最も過熱状態になると思われる。

民主党vs共産党>民主党が政権を取っても、部分協力を共産党に求めることがあるだろうか?共産党には、憲法に対するスタンスを徹底的に追及して欲しいものである。

共産党vs公明党>古くから、選挙基盤が類似するために、犬猿の仲の政党である。特に公明党は、共産党の質問に取りあわないであろう。公明党の政教分離について、最もシビアーに質問できるのが共産党であるが、実現性の低い組み合わせであろう。

民主党vs公明党>政権を取ったら民主党は公明党に連立の打診をするだろうか。公明党は、自民党と同じように扱ってくれるなら、協力しますと答えはしないだろうか。

最も見てみたい党首討論が、<自民党vs公明党>である。与党間であるが、公明党の提案した定額給付金などは、多くの自民党員が忌々しく思っている。なんでこんなものをやりたいのか、自民党に追及してほしい。自民党が民主党に第一党の場を追われても、ついてきてくれるか、などと泣きを聞きたいものである。靖国問題も公明党に追及してもらいたい。

なかなか面白い論議も見られるかもしれないが、目先の論議がお得意の各政党の現状を考えると、あまり変わり映えしない討論となる公算のほうが大きいと思われる。

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