そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

こけにされた自民党

2009-06-24 | 民主主義

宮崎県知事の、そのまんま東に古賀自民党選挙対策委員長が、次期衆議院選挙に自民党からの出馬の要請を直接行った。党の要職にある人物の要請である。自民党の意思決定とみてPhoto いいだろう。よほど困ったのであろうし、何より思想信条や人物などの確認も何もない。節度のない話である。

これに対して、そのまんま東は「次期総裁にしてくれるなら受ける」と言ったそうである。本人が言っているから、言ったのであろうが、なんとも滑稽で荒唐無稽な話である。これに対し、古賀は選出には精度があると答えたとのことである。要は断らなかったのである。

本気で言ったのだと、そのまんま東は発言している。何はともあれ自分を高く売り込もうとしたのかもしれないが、彼の国政への転身はこれで十分整った。いずれ出馬することになはなるだろう。

それにしても、自民党はお笑い芸人にいいいようにされ、こけにされたものである。50年も日本の政権を支えてきた政党とは思えない。プライドも何もなくなったのだろうか。そもそも政党とは何であるのか? これまでは自民党は政党としての存在感はなくなるようになると、政権維持という大前提で政敵ともくっついていた政党である。その政権維持の部分だけが、燃えカスのように残っているだけになって、醜態をさらけ出した感がある。

思想信条あるいは理念を掲げることなくして、政党は存在価値がない。単に目の前のごみ処理だけでつながっているようでは、解体も近いのではないか。あるいは、政権維持の根性だけが燃えカスとなって、政界再編が衆議院選挙後に起きる予兆かもしれない。

左にフォトアルバム<知床の最高峰羅臼岳>を、出版を記念してアップしました。

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なにも問うことにない政策転換

2009-06-24 | 民主主義

小泉・竹中改革の象徴だった「骨太の方針」が、事実上反故にされることになった。小泉・竹中改革は、小さな政府、痛みを伴う改革と言ってはばからなかった。外目には派手な郵政民有化であったが、実体として存在した「骨太の方針06」が、骨抜きになってしまった。

090623 20010年度当初予算の大枠になるシーリングで、社会保障費の自然増になる部分を、2200億円減らすとする、いわば基本方針を外したのである。凍結した高速道路の復活も同じように、自民党内のコイズミカイカクをいまだ信奉する議員を抑え込んだ結果である。

それを、政権交代して実行するなら良いのであるが、選挙はもとより自民党政権のまま、何も国民に問うこともない政策転換である。以前から連綿と続く、自由民主党内部による「偽装政権交代」にも見られたことである。行き詰ったり何か不祥事があると、べつの派閥の領袖がこれにとって代わり、国民は何となく事態が改善されたように思い込ませるのである。

国民も国民である。あるいは、この国民にしてこの政権というところかもしれない。ところが今回は、かなり内容が異なる。この政策方針転換は、反対者を置いたまま厚労省族が盛り返したのである。政権の交代も論議もない。

小泉・竹中改革が間違っていたなら、その検証をするべきであり、その転換の意味を国民に周知させるべきである。何となく、自民党内でもぞもぞしながらの何となくの方針転換からは、これからの明確な方針は見えてこない。

世界同時不況の中、財政出動が必要となるならそのことを問うべきである。コイスミカイカクは間違ってましたと、懺悔して選挙をすべきなのである。明らかに政策転換である意識が、アホー首相にはない。むしろ忸怩たる思いの中川秀直の方が、政局の視点は正しい。

何となく、コイズミカイカクがとん挫したようで歓迎されることではあるが、これも自民党内部からのなし崩し的転換である。実に日本的な政策転換である。

左のフォトアルバム<タンチョウの事故>アップしました。

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羅臼港

春誓い羅臼港