小泉純一郎のイラク戦争に反対して首になった元外交官、天木直人のブロクを参考にしている。外交官としての裏話や外交官としての視点が参考になる。多くの場合この男は褒めることがないが、昨日のブログは珍しく、大手メディアのNHKを褒めていた。クロ-ズアップ現代が、世界の機密告発サイトの、ウィキリークスの創設者をインタビューしたのであるが、これを褒めちぎっていた。http://www.amakiblog.com/archives/2010/11/04/#001730
日本シリーズを見ていたので珍しく見落としたので、夜のBS再放送を録画して見ることにした。ウィ ィリークスの創設者ジュリアン・アサジン氏を北欧のある場所でようやく捉える事が出来た。アサジン氏はまだ20代の青年で、ハッカーとして名をはせた時期もあったようである。現在は国家権力に狙われる立場にあり、会見もようやく実現したようである。
このサイトが公表した機密文書は数知れない。我々が見ることになった記憶に残るものは、イラク戦争で平然と住民をヘリコプターから射殺する映像である。ほとんど無差別にイラク国民を視察し、反省もないもない場面は衝撃的であった。
その他アメリカ軍の機密文書を大量に流している。これらの文書の入手は比較的簡単だると、ア サジン氏は述べている。公開までの手法がやや複雑である。投降者の身元を特定できないようにするために、世界各国のサーバーを何度も通すようである。彼は、国家は権力者の不利になるものを隠匿する。イラク戦争が良い例である。先ごろ、内部告発者が流出した米軍の機密文書40万点を公表した。これでイラク戦争で犠牲となったイラク国民実態などが明らかになった。
一夜明けて、日本では尖閣列島の中国漁船の衝突、体当たり事故の映像がYU-TUBEに投稿された。内部の者のリークである。流出とメディアの報道は意図的でないかの表現であるが、これは明らかに内部の告発も含めた、意図的なリークといえるものである。路上にDVDを放置したりもしているようである。
隠し通してきた政府は、仕方なく6分ほどを特定の国会議員に見せただけであった。後生大事にしていたのであるが、今や日本中だれもが知る映像となった。政府が滑稽なだけである。国家機密なら、管理の方法もあったろうし、隠す意図が何だったのかむ胡散霧消した。
一般メディアは、公式選ばれた内容しか公開しない。情報も都合よく脚色されることも少なからずある。こうしたネットによる情報のリークは、民主主義のもう一方の重要な位置を占めつつあるかに見える。