どうしても容認できない、公共事業の使い方がある。北海道の東の地方の中核都市、北見市の真ん中を国道が通っているのであるが、この町の西側に流れる常呂川には急激な崖があったりして、開発されずに残っていた。ここにバイパス道路を作るというのである。
私たちはここに貴重な自然が残っていると、北海道に中止の訴訟を行った。ももんがの森が壊されるので、「ももんが裁判」と呼んで法廷の環境保護を持ち込んだ。私も原告の一人に名を連ねた。
裁判は負けた。が、環境保全の重要性と、高速道路の建設に瑕疵があることは指摘してもらった。建設が進行している公共事業は、止める意味がないということも背景にあった。
しかし、私が強調したいのは税金の使い方である。このことは以前にも書いたが、道路建設よりももっと必要な税金の使い道がある。再度そのことを書く。
国鉄時代に、十勝支庁の池田と網走支庁の北見市の間を結ぶ、鉄路があった。池北線と呼ばれたが、民営化になっても7つの町を結び、「ふるさと銀河線」と呼ばれ、鉄道フアンはもちろんのこと、地域の人たちの足として貴重な働きをしていた。比較的健闘している路線であったが、ついに廃線になった。年間わずか1億円少々の赤字というのが理由である。
老人や学生たちは不便なバスに乗らさえている。鉄路は機能以上に意識として、地域を支えているのであるが、廃線によってさらに地域は衰退する。
翻って、廃線になった同時期に浮上した、この北見バイパスの不要な環境破壊の土木事業は、460億円である。そのままふるさと銀河線に使ってもらえれば、400年以上路線を支えることができる。出所の異なるお金を等評価できないと言う見方もある。が、土建屋が潤う方が目に見えることになるのである。GDPに影響がある使われ方というべきなのかもしれない。
税金は強者のために使われる。税金は国民のためではなく、土建屋とそれを誘致した政治家の次の選挙のために使われる。そしてその結果、この国は1000兆円を超える膨大な負債を、背負うことになったのである。
国民に向けては、財政の困窮や財政再建を訴えておきながら、土木事業には湯水のように使い、防衛予算は一方的に膨らまし、社会保障費は削り続けているのである。
私たちはここに貴重な自然が残っていると、北海道に中止の訴訟を行った。ももんがの森が壊されるので、「ももんが裁判」と呼んで法廷の環境保護を持ち込んだ。私も原告の一人に名を連ねた。
裁判は負けた。が、環境保全の重要性と、高速道路の建設に瑕疵があることは指摘してもらった。建設が進行している公共事業は、止める意味がないということも背景にあった。
しかし、私が強調したいのは税金の使い方である。このことは以前にも書いたが、道路建設よりももっと必要な税金の使い道がある。再度そのことを書く。
国鉄時代に、十勝支庁の池田と網走支庁の北見市の間を結ぶ、鉄路があった。池北線と呼ばれたが、民営化になっても7つの町を結び、「ふるさと銀河線」と呼ばれ、鉄道フアンはもちろんのこと、地域の人たちの足として貴重な働きをしていた。比較的健闘している路線であったが、ついに廃線になった。年間わずか1億円少々の赤字というのが理由である。
老人や学生たちは不便なバスに乗らさえている。鉄路は機能以上に意識として、地域を支えているのであるが、廃線によってさらに地域は衰退する。
翻って、廃線になった同時期に浮上した、この北見バイパスの不要な環境破壊の土木事業は、460億円である。そのままふるさと銀河線に使ってもらえれば、400年以上路線を支えることができる。出所の異なるお金を等評価できないと言う見方もある。が、土建屋が潤う方が目に見えることになるのである。GDPに影響がある使われ方というべきなのかもしれない。
税金は強者のために使われる。税金は国民のためではなく、土建屋とそれを誘致した政治家の次の選挙のために使われる。そしてその結果、この国は1000兆円を超える膨大な負債を、背負うことになったのである。
国民に向けては、財政の困窮や財政再建を訴えておきながら、土木事業には湯水のように使い、防衛予算は一方的に膨らまし、社会保障費は削り続けているのである。