そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

安倍晋三がメルケルから学ばなければならないこと二つ

2015-03-09 | 国際・政治
ドイツのメリケル首相が来日した。無教養な安倍首相は、メリカルから学ばなければならないことがある。
先ずは原発
ドイツは原発を推進していた。福島の原発事故を受けて、脱原発を決めた。2020年を目標にしているが、それ以上時間はかかるかもしれない。再生エネルギーについても積極的に取り組んでいる。
ドイツは工学博士のメルケルが首相になって、原発推進をいったん出したのである。福島の事故を受けて、メルケルは脱原発に大きく舵を切った。「フクシマの経験から言えることはただひとつ:安全が最高の戒律であるということです」と言った。安全は稼働だけではない。廃棄物処理も含めた、原発全般についてである。
一方の日本は、事故の収集等及びもつかないのに、”ベースロード電源”と位置付けて原発再稼働へと動き出したのである。
ドイツの脱原発の動きで驚かされたことがある。脱原発で地元は疲弊するから反対する日本と構図が全く異なるのである。日本は原発建設に当たって、大量の補助金をばら撒いている。金で頬を叩きな勧めた原発建設がおかしいのに、脱原発による疲弊を恐れているのである。原発建設自治体がこぞって再稼働に前向きなのは、日本の特異的な原発構造であると言える。
ドイツでは、建設地域の問題は政治の問題であって、電力会社は関わり知らないというのである。脱原発は地域振興と併せて論じることないのである。
安倍は、エネルギー政策を根本から見直し、ドイツの脱原発に学ぶべきである。

もう一つが歴史認識である
メリケルは、明確にホロコーストを認め、このことについてドイツはメリケル以前からドイツ反論などしていない。こうした負の歴史事実は加害者は、被害者からの言葉を真摯に受け止めるべきなのである。
そうしたことが、戦後ヨーロッパ各国から受け入れられているのだと発言している。歴史を正面から見つめることの重要性、歴史認識の重要性をメリケルは訴えた。
安倍とその周辺の取り巻きは、日中戦争から太平洋戦争を未だ肯定している。日本は欧米列強からアジアの開放を目指したと主張するのである。日本が行った行為を認めることを、自虐史観と呼び打てる。
戦後70年の節目に出そうとする安倍談話であるが、村山談話の時には与党の一員でありながら、退席したような安倍首相に、歴史を正面から見る内容のものが出せるだろうか。
歴史認識をドイツに学ぶべきである。同盟国などと、へらへらにやにやしてる場合でない。
コメント (1)
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