そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

押し付け憲法には異議を唱えるが、押しつけ基地は歓迎し作ってやる

2015-03-26 | 民主主義
日本の憲法はアメリカが作った、押しつけの憲法だと主張する人たちがいる。実際は、占領下にありながらも主な条文は、芦田均委員長の元で、国会で論議し練られて作成されている。かなりの部分が民間の憲法作成員会で作られたものを、骨格としている。戦争放棄は連合軍からの要請が強かった事実はあるが、憲法全般にわたっては、日本が作成されたといって良いものである。内容的にも、平和憲法と呼ぶの相応しいものである。
ところが、内容の問題以前に、押しつけられた憲法として反対する人たちがいる。自民党も結党から、自主憲法を掲げている。自主憲法に執念を燃やしていた安倍首相の祖父、時の幹事長の岸信介の影響が大きい。

ところが、こうした連中はアメリカ軍が押し付けた基地は大歓迎のようである。思いやり予算に代表されるように、アメリカ基地のためなら何でもやる勢いである。
辺野古新基地建設もそうである。世界一危険な基地の移転を口実にして、辺野古を埋め立てて新基地を作ろうというのである。しかも全額日本の負担である。日米地位協定24条には米軍基地の管理は、アメリカが負担することになっている。
因みに、辺野古新基地に建設は、3500億円かかると昨年小野寺大臣が発表している。3500億円は私たちの税金である。実際に建設に入れば、5000億円にはなるだろう。長引けばそれ以上になる。
北限のジュゴンが生息する辺野古沖は急に深くなるため、サンゴが縦に異なる環境に応じて多様な生態を見せている。とても貴重な亜熱帯の海である。ここの埋め立てには、2311億円かかると試算されている。埋め立て費用が建設全体の6割も占めている。
辺野古新米軍基地建設は、安倍政権が主張する日本の抑止力などをはるかに超え、東南アジアへの脅威を与える戦争施設であるばかりか、貴重な亜熱帯の自然環境を破壊するものである。
日本に押し付けられた米軍基地に、日本が多額のお金まで出してまで、日本が自国の環境破壊をすることを手助けするのは、日本政府の稀代の愚行・愚策と言える。
コメント (4)
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