そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

民意が解らない官房長官

2015-04-04 | 安倍晋三
菅官房長官が沖縄に行くに前の記者会見で、「民意が解らない」と発言した。衆議院選挙などで、辺野古基地御建設反対の沖縄の民意がはっきりしていることについて、「総合的な政策の中で選ばれた」のであって、辺野古基地建設反対の住民投票したわけではないと言ったのである。これでは沖縄県民は救われない。

今回の衆議院選挙は勿論那覇市長選挙は、ほとんど唯一の論点が辺野古基地建設反対であった。更に地元の名護市長選挙と市議会員選挙は、明確な辺野古新基地建設をめぐる民意の表現といって良かったくらいである。
これ程明解な民意の表現はないだろう。これらすべての選挙で、自民党の推す候補は敗北している。つまり沖縄では、自民党候補は総合的な政策が否定されたことになる。彼の言い分ならである。
では、逆に自民党が推す辺野古推進派が選挙に勝っていても、菅官房長官は同じことを言ったであろうか。自らの政権の意向に反することであるから認めようとしないだけである。不都合なことや気に食わないことは、筋道が通っていても認めようとしないのである。それが、粛々とやる根拠である。

今回の沖縄訪問で、ようやく官房長官は翁長知事と会見するとのことである。今度は翁長知事が、多忙を理由に断ればよかったと思うのは多少不謹慎かもしれない。しかし、これは明らかな政府側のアリバイ工作である。
政府の方針を伝えるだけであろう。沖縄の言い分など耳を貸すはずがない。官房長官には、民意が何処にあるかわからないのである。こんな男が、沖縄の現状を理解できるわけがない。一応は知事と会談したという、事実を作るアリバイ工作でしかなかろう。
コメント (14)
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