そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

日本の恥、安倍政権のドイツ誌へ圧力

2015-04-14 | 安倍晋三
ドイツの日刊紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」の東京特派員であった、カースティン・ガーミス(Carsten Germis)氏の離任記事が話題になっている。日本での5年間の取材をふり返る形で、安倍政権の暴走を詳細に伝えているのである。
これまで日本政府に、何度も圧力をかけられ恫喝を受けていたというのである。
ガーミス氏によれば、民主党政権期における政治家は、外国メディアに対して、日本の政策を説明することに懸命だったという。報道陣も、委縮することなく政府の政策を批判したが、政治家もまた、懸命に彼らの政策を説明していた。
安倍政権が勝利を収めて以降、事態は一変した。安倍首相は、Facebookなどの新しいツールによって発信を強化したように見えるが、一方で日本が抱える巨額な政府債務について語ることは減っていったという。
民主党政権時代には考えられなかった、外務省からの攻撃がはじまった。ガーミス氏の安倍政権の歴史修正主義に関する記事が報道された後、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙編集長のもとに、在フランクフルト日本総領事が訪れ東京からの抗議を伝えた。こうした記事の内容が「中国によるプロパガンダ」に利用されていると述べたそうだ。
安倍政権は海外新聞などの不利な記事に対して抗議をしているとのことである。安倍政権にとって理解のある記事に記載を求めているというのである。
同氏は、政権が海外メディアを接待しようとしていたが、それは逆効果であると指摘している。政府に理解するような記事については、「調和が、抑圧や無知から来るべきではないと信じている。真にオープンで、健全な民主主義こそが、5年間過ごした私の素晴らしい故郷にとっての、大きな目標だろう」と語っている。安倍晋三の愚かな権力を高く振り回した威圧的な姿勢に比して、同氏の高い理念が見える。
そういえば、メリケルが来日した時に、批判は私たちを高めてくれ、民主主義の味方になると言っていた。安倍首相にとって、メリケルと会談したアリバイこそが重要なのであって、内容などどうでもよく、自分の掲げた軍事化へ突っ走るしかないのであろう。海外メディアなら、誰も知られることがないだろうと思っていたのであろうか。
同氏は、安倍政権の閣僚から、エネルギー政策、アベノミクスが抱えるリスク、憲法改正など、記者の質問に明確な答えが得られることは無くなっていったとも述べている。
圧力を受けたのはドイツだけではないだろう。彼の記事はネットで公開されている。こうした前代未聞の政権の、海外メディアへの圧力行為は日本の恥である。
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