そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

食料が高騰しているという、アベノミクスが作り出した嘘

2015-04-01 | 農業と食
4月に入って、いろんなものが値上がりしている。特に食料品、牛乳とかケチャップなどが値上がりした。その説明の前に必ず、何もわかっらない評論家が、『世界的な食糧高騰のあおりを受けて』と常套文句を頭に置いて説明する。
嘘である。
上のグラフは今月の、FAO(世界食料機構)が発表した、世界的な食糧の取引価格である。英文であるがよく見ると、一斉に食料価格が下がっていることが判る。
左の表は、2011年から毎年月毎の価格の動向を表にしたものである。昨年からうんと下がっていることが判る。表の左の数字は、1988年を100とした指数である。
右の表は、品目ごとのこの2年の動向である。どちらの表も見ればわかるが、昨年秋から急激に下がっている。昨年は、歴史的な穀物の豊作の年であったからである。
世界的食料は下落の一方なのである。
日本の食料が高くなっているのは、円安が原因である。アベノミクスと称する、安倍政権の経済政策が作り出した、金融政策の虚構から生まれた、円安による輸入品目の高騰の一環である。この2年で、1ドル80円が120円ほどの下がっている。
円がいくら下がったかの説明が恣意的にやられることが少なくない。80円に対して40円も下っているのであるから、自際は50%も円が下がったとみるべきである。食料自給率が極端に低い日本に起きた、特異的現象である。
食料の高騰は、アベノミクスの産物なのである。経済評論家、特に金融がお好きな方たちはこのことを全く触れることがない。
食料高騰と諸物価の値上がりの原因は、インフレにしたい安倍政権の虚構政策の産物なのである。再来年はこれに、消費増税が加わる。庶民は耐えるしか能がないのか? もうそろそろ、安倍政権を引き摺り下ろすべき時期に差し掛かっていると言える。

<附則:一昨日の麻生太郎の発言の信ぴょう性が取れないので削除しました>
コメント (10)
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