そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

金正恩というありがたい存在

2016-03-26 | 朝鮮半島
北朝鮮(朝鮮人民共和国:DPRK)という、乱暴で無知性の指導者を抱く国家は、周辺諸国にとって真にありがたい存在である。
中国にしてみれば、いつまでも無条件でアメリカに逆らってくれる貴重な存在である。三代目になって少々厄介なことがあって、中国に逆らうようになっているが、それも時間の問題である。輸出入の90%を依存する国家がいつまでもそんなこと言っているわけではない。国連には経済制裁しているようにふるまっているが、両国の利害がそのうち一致して、中国に従うことになる。
ロシアは唯一経済制裁を潜り抜けて、北朝鮮の経済発展に裏から協力している。何よりも核開発の技術者はロシア育ちである。中国が距離を置けば置くほど、ロシアは手なずける機会を持つことになる。もうすでに動いているかもしれない。
韓国・朴槿恵はアメリカとの共同訓練で金正恩が対抗して、ドンパチやることを読んでいる。これでかなりの国力が削がれることになる。実際にこれっまで見たこともない程の訓練というか演習を見せつけている。核開発なども結局は、相当な負担になっている。国民を飢えさすことになり、あいつらが悪いのだというポーズを国民に示すことができる。朴槿恵はこの演習でやっと支持率を36%にすることができた、史上最低である。北の暴走は国を引き締めるのに、格好の材料である。
アメリカは極東の軍事力強化にうってつけの存在である。北からの脅威を守れと、既存のパトリオットシステムにTHAADをつけて韓国に配備した。これは北朝鮮全域をターゲットにしているが、同時に天津はもとより北京までレーダーが効くというものである。慌てる中国は、アメリカを非難すると同時に経済問題で韓国にすり寄っている。

何よりも金正恩の暴走をありがたく思っているのは、憲法を変えて日本軍を持ちたい安倍晋三である。ミサイルが日本海に向けて発射されただけで、中谷防衛大臣は記者発表し首都圏にパトリオットを配置させる映像をNHKに流させている。国家安全保障会議なども開いて、北朝鮮の脅威の宣伝に勤しんでいる。
金正恩が日本の首都圏を火の海にしてやるといったから、安倍晋三などは大騒ぎで国防の強化を、安全保障という名のもとに行っている。次はアメリカから何を買うのか知らないが、言いなりの高額の兵器(彼らは防衛整備品と呼んでいるが)を大量に買い付ける口実になろう。それでいて、日本海の数多く設置されている原発については、全く触れることがない。ベルギーでは真っ先に同時テロで動いているのにである。
金正恩の稚拙な暴走は、周辺国家にとって真にありがたい存在なのである。
コメント (1)
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