そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

消費増税の猿芝居、ならアベノミクスの破たんを認めるべき

2016-03-30 | アベノミクス
安倍晋三が手の込んだ猿芝居をやっている。消費税を10%にすると大見得を切ったが、公開される粉飾経済動向でも説明できないくらい悪化していることが背景にある。
先日の記者会見で、「アベノミクスの暖かい風を誰もが恩恵を受けるように・・・」と言ってのけたのである。放射性物質を0.3キロ四方に封じ込めているという嘘と同種の自己満足でしかない。トリクルダウンは起きていないことははっきりしている。アベノミクスは確かに一部の企業が巨大化するのには役に立っているであろうが、国民はその恩恵をほとんど受けていない。
昨日の参議院予算委員会で共産党の小池氏が質問に立った。日銀調査によれば貯蓄ゼロ世帯は、2人以上の世帯では2012年の26・0%から15年の30・9%へ、単身では33・8%から同47・6%へと増加している。
日本の超富裕層40人の総資産は、同じこの3年間で7.2兆円から15.9兆円に2.2場も増加した。上位40人を平均すると、一人で10万世帯の資産を有していることになる。上位40人の資産は、全世帯の下から53%程度が保有する資産に相当する。
アベノミクスは、庶民の資産を超富裕層に吸い上げていることになる。個人が使うお金は、安倍政権になってほぼ一万円も減っている。これほど個人消費を減らした内閣はない。しかしながら、景気は浮上しつつあるなどと、株価の高騰に偏った評価を与える、粉飾経済指標でデマゴギーを垂れ流すだけである。
消費増税への猿芝居は周到である。学者や安倍の取り巻きに、増税延期の噂を垂れ流させ、選挙に持ち込もうというのである。サミットを転機にそんな青写真を描いているのである。
簡単なことである。恥も外聞も捨てて、アベノミクスは破たんしました。庶民に迷惑かけました、と頭でも下げてみるがいい。姑息な猿芝居をするのも安倍晋三らしいだろう。
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