大方の予想あるいは願望を振り切って、トランプが次期大統領に選出された。私のこのブログでもアメリカ大統領選挙を何度も取り上げたが、4月28日の「トランプが大統領になるかもしれない」という記事に急にアクセスが集まっている。先を読んだほどの内容ではないが、トランプが支持を受けることの分析は、選挙後の今もそう外れてはいない。
「今回のアメリカ大統領選挙の最大の敗北者は、メディアである」と言われている。世論調査が固定電話に集中していた結果、恣意的に特定の層を外していたこともその原因といわれている。貧困層や若者を外しているというのである。直接調査ではトランプはクリントンに10%もいの差をつけていたというのである。アメリカの東側(ニューヨーク州など)と西側(カルホルニア州など)以外のアメリカの真ん中は、イリノイなどわずかの州を除いてすべてトランプが勝利している。このことこそアメリカの苦悩、オバマのチェンジが口先だけとの不満を集めた母体になっていることを示している。
お互いに嫌われ者と言われていたが、トランプが脱税したとか女性のどこかを触ったとかいうレベルにたいして、クリントンのスキャンダルは桁を外れて国家の問題であることに、多くの国民が気が付いたのである。クリントンの権力志向の強さも嫌われた要因である。
トランプが掘り起こしたものに、”Political correctness”がある。政治的正義と訳されている。建前としてそれは正しいこと、例えば政治的・社会的に公正・公平・中立的で差別・偏見などがあってはならないということである。つまり職業・性別・文化・人種・民族・外見・宗教・ハンディキャップ・年齢・婚姻状況などに基づく差別・偏見があってはならないとである。これまでの政治家やインテリゲンチャーやメディアは、決して越えなかったモラルの壁である。行政経験すらない政治の素人のトランプには、それがなく平気でその枠を超えてしまった。
一連の暴言の裏には、読みというものではない選挙戦略がある。彼が支持されたのではなく、心情を国民が理解したのである。その結果、こんなこと言ってもいいのだと次期大統領の言動を倣うものが出てきた。ヘイトスピーチと言われるもので、国民の中に貯まっているものを吐き出させる作用を、トランプの勝利はもたらした。極右翼が蠢動し始めている。
トランプは勝利の瞬間から暴言を封印している。かに見える。一旦急落した株価が翌日には回復してしまっている。意外とトランプは暴言通りには動かないと判断したのか、あるいはメディアの願望などが裏にあるのかもしれない。
それにしても、離脱宣言したCOP22はどうするのだろう。温暖化はでっち上げおいってしまった。TPPもいずれは実行されることになると思うが、国民との約束は反故にするのか。誰にもわからないアメリカが、今一番面白い。
「今回のアメリカ大統領選挙の最大の敗北者は、メディアである」と言われている。世論調査が固定電話に集中していた結果、恣意的に特定の層を外していたこともその原因といわれている。貧困層や若者を外しているというのである。直接調査ではトランプはクリントンに10%もいの差をつけていたというのである。アメリカの東側(ニューヨーク州など)と西側(カルホルニア州など)以外のアメリカの真ん中は、イリノイなどわずかの州を除いてすべてトランプが勝利している。このことこそアメリカの苦悩、オバマのチェンジが口先だけとの不満を集めた母体になっていることを示している。
お互いに嫌われ者と言われていたが、トランプが脱税したとか女性のどこかを触ったとかいうレベルにたいして、クリントンのスキャンダルは桁を外れて国家の問題であることに、多くの国民が気が付いたのである。クリントンの権力志向の強さも嫌われた要因である。
トランプが掘り起こしたものに、”Political correctness”がある。政治的正義と訳されている。建前としてそれは正しいこと、例えば政治的・社会的に公正・公平・中立的で差別・偏見などがあってはならないということである。つまり職業・性別・文化・人種・民族・外見・宗教・ハンディキャップ・年齢・婚姻状況などに基づく差別・偏見があってはならないとである。これまでの政治家やインテリゲンチャーやメディアは、決して越えなかったモラルの壁である。行政経験すらない政治の素人のトランプには、それがなく平気でその枠を超えてしまった。
一連の暴言の裏には、読みというものではない選挙戦略がある。彼が支持されたのではなく、心情を国民が理解したのである。その結果、こんなこと言ってもいいのだと次期大統領の言動を倣うものが出てきた。ヘイトスピーチと言われるもので、国民の中に貯まっているものを吐き出させる作用を、トランプの勝利はもたらした。極右翼が蠢動し始めている。
トランプは勝利の瞬間から暴言を封印している。かに見える。一旦急落した株価が翌日には回復してしまっている。意外とトランプは暴言通りには動かないと判断したのか、あるいはメディアの願望などが裏にあるのかもしれない。
それにしても、離脱宣言したCOP22はどうするのだろう。温暖化はでっち上げおいってしまった。TPPもいずれは実行されることになると思うが、国民との約束は反故にするのか。誰にもわからないアメリカが、今一番面白い。