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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

中朝にくさびを打ち込んだトランプの勝ちである、北朝鮮の中国非難

2017-05-04 | 朝鮮半島
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は昨日(3日)、中国国営メディアが「朝中関係の悪化の責任を全面的にわれわれに押し付けている」「露骨に威嚇している」などと強く非難する論評を伝えた。また、「中国は無謀な妄動が招く重大な結果について熟考すべきだ」と警告したが、北朝鮮が中国を名指しで批判するのは極めて異例である。
北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐり、トランプ米政権主導の制裁強化に同調する姿勢を見せている中国に対し、北朝鮮が激しく反発した。
朝鮮中央通信が報じた論評は、中国共産党機関紙・人民日報や系列の環球時報について「わが国の核保有は国益に反していると騒いでいる」「朝中関係の悪化の責任を全面的にわれわれに押し付け、米国に同調する卑劣な行為を弁明している」などと批判している。「わが国の自主的、合法的な権利、尊厳、最高利益に対する深刻な侵害であり、長い親善の歴史と伝統を持つ善良な隣国に対する露骨な威嚇だ」と決めつけた。
その上で「中国はこれ以上、無謀にわれわれの忍耐心を試そうとするのをやめ、現実を冷静に見て正しい戦略的選択をしなければならない」と忠告した。{以上はほぼ聯合ニュースより抜粋}
北朝鮮が中国を批判することは極めて珍しいことである。貿易の95%を依存し、歴史的にも地政学的にも大きな後ろ盾になっている中国の意向に、これまでは北朝鮮は逆らうことはできなかった。今回の北朝鮮による中国非難は、それでも北朝鮮を中国は対アメリカ政策の劇物として手放さないとの見込みがあったためか、ロシアとの接近が裏で想像以上に進行していたかである。
いずれにしても、核実験を見合わせたりしているところを見ると、アメリカ艦隊の威圧や首切り作戦の噂に、金正恩が怯えたことがあろう。いずれにしても、中国と北朝鮮の関係に、習近平のほめ殺し作戦を繰り返したトランプの戦略が功を奏したのである。中朝関係にくさびを打ち込んだ形になった。
中国が今後どのように出てくるかが最も注目されることになる。中国は、本気で北朝鮮の崩壊を望んでいない。金正恩を中国に亡命をさせて、新たな政権を作る力量が習近平にあれば情勢は変わるであろう。その望みは極めて少ない。北朝鮮のこれ以上の暴発も、怯える金正恩は選択はしないだろう。
韓国は軍事的にも経済的にも日本以上にアメリカの支配下にあり、独自の対策はとることができない。結局は中国とアメリカそれにロシアの綱引きの場になり、犠牲になるのは北朝鮮国民である。
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