そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

国民は見ている、懸命に安倍を擁護する愚かな取り巻きたちを

2017-05-28 | 森友・加計問題
文科省の前川喜平前次官の、朝日新聞や民進党が公開した内部文書の存在を認めた記者会見は衝撃であった。官僚のトップが、政権中枢に矢を放ったのである。この裏には直前に、降って沸いたような天下り問題による、加計学園の獣医学部開設に抵抗した官僚の粛清と思えるような事件が発覚している。自らを含め多くの部下を失った恨みが、前川氏を突き動かしたとも見える。
奇異なのは菅官房長官を頂点とする取り巻きたち、政権側の非常な対応である。先ずは、文春の記事が出るとなると突如として安倍晋三の御懇意の読売新聞が、前川氏が出会い系サイトに出かけホステスに小遣いまで渡していると報じた。前川氏は記者会見で事実を認め親子の貧困を確認でき有意義であったと答えている。前川氏の説明の内容はともかくとして、何ら法的にも問題がない、前川氏の行動をさも違法で会うかの如く報じたことそのタイミングである。記事を執筆した記者は、上からの強い命令があって書いたと証言している。菅官房長官も、このことを異常とも思えるようにつ突きまわしている。これは明かな個人攻撃である。まるで人格以上人物のような発言までしている。論点を代えているのは、政権の焦りである。
前川氏の発言は全体を通じて筋が通っている。その中でも、「あるものをないとは言えない」とか「文書は探せばすぐ見つかる」と言い、たった半日7人に聞いただけの内部調査をして文書は存在しなかったという、文科省の姿勢に疑問を呈した発言は、反論の余地はないだろう。
前川氏は証人喚問には応じると明言している。自民党の二階幹事長は、「首相や官房長官の話を信じる」と言ったきりであるし、麻生副首相は、「辞めたものの話は関係ない」と言ってと付くしまもない。松野文科大臣と副大臣などは再調査の気もないというのである。

安倍晋三は、文科省人事に手を加え思うようにしたいのである。文科省の管轄からトラブルのあった新国立競技場を取り上げ、内閣官房に「再建党推進室」を開設させた。文科省がもんじゅの廃炉を決めたが、政府内に「高速炉開発会議」を新設しと管轄から外した。文科省の政権内の地位をその都度低くさせ人事の粛清を行っているのである。
加計学園問題はその氷山の一角の出来事でしかない。森友問題も何とか隠ぺい工作が成功しつつあるが、加計学園については冷や水を食わされた官僚の反論が、どう見ても筋が通っていることは誰に目にもはっきりしている。安倍一強の現在、政権に逆らえない官僚たちや政治家たちは、懸命に安倍擁護に走るのである。

コメント (9)
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