新型コロナウイルス(Cvid-16)が世界に広がったが、いろいろな国で様々な形を見せていることから、各国の効果は政治的な立場の違いからの評価が混在していることと、この新型コロナウイルスそのものが変異していることが話を複雑にしている。
何より不可解なのは、ヨーロッパ諸国と東南アジアとの死亡者の違いである。アジアが3桁百倍も少ない。日本はほとんど無策でありながらも、死亡者は欧米より圧倒的に少ない。以前に類似のウイルスが広がって抗体(交差免疫)があるのではないかとか、人種の問題であるとか推察されている。ノーベル学賞受賞の兄弟の山中教授はFactorXとよんでいるが、ノーテンキな安倍晋三は、日本型対策を世界に発信するなどと発言している。チンチクリン布マスクを広めたいのか。
当初は、高齢者の発病率が高く死亡者が多かったが、現在は全く様相が異なって逆転する不可解な現状である。とくに都会では20代、30代の新規感染者が半数を占めている。若者の感染者の増加と、医療に経験が加わり死亡者の減少につながっていると思える。
このところPCR検査が不要という、研究者が出始めている。確度が低いということと、保菌者が発病するとは限らないし感染させると決まっているわけではない、というのがその理由である。それは保菌者を座員夏会にするなという、非科学的な理由でしかない。ドイツやニューヨークや韓国では明らかに、積極的にPCR検査をすることによって、感染を抑え込んでいる実績がある。保菌者の見える化は欠かせない基本作業である。何時でも何処でも何度でもの、世田谷区の取り組みは高く評価されるべきである。
それでも世田谷区は都市封鎖をするわけではなく継続的な対策となる。PCR検査を不要という主張は経費と経済活動を苦慮した主張であって、医学的なものではない。
トランプの何度も繰り返される、フェイクニュースを報道は否定しない。米中対立の矛先にトランプは新型コロナを置いた。「中国が軍事目的で作って世界にばら撒いた」というフェイクニュースはさすがに影を潜めたが、「中國がいい加減な対策で世界に広がった責任を追及する」と、大統領選に向けの発言をしている。しかし、アメリカで広がっていたのはヨーロッパ型である。
新型コロナウイルスは、これまでのウイルスん常識を多くの面で壊している。生体外での感染能力が8時間もあるということである。通常は数分で感染力はなくなるのであるが、これは極めて異常である。変異株が多くワクチン開発の障害になるであろう。
医療従事者を悩ませているのが、末梢の血栓症を起こし急死することがあるということである。
このウイルスは抗体の出来が芳しくないことである。折角獲得した抗体も消失したり、効力を失ったりすることである。国民に免疫を獲得させる政策を選択したところがいくつかある。スウェーデンは自然免疫の獲得を選択したが、抗体保有率が10%に満たない。しかし効果はあったようである。同じくブラジルは大きな失態を演じている。ニューヨーク州もイギリスも早期にやめている。
このウイルスには解らないことが多くいが、為政者にとって経済の支障になる事で忌み嫌われている。これは商業主義者、都会への集中などと、一次産業を軽視してきた人類への警告であると思っている。