安倍晋三が辞意を表明した。とてもめでたいことであるが、体調がすぐれないならいつまでも留まる職種ではない。周辺が忖度して激務だ休みがないとかなどの同情懇願リークを重ねていたが、余程よくないのかもしれないだろう。何度もいい重ねるが、激務は当然の職種であって、鳴きを入れるなら速やかに辞任すべきであった。
安倍晋三の首相就任に当たっては、憲法九条の会の作家の大江健三郎氏がこの男の本質を喝破し、敬称など付けないよう提案しそれを受けて、本ブログでは一切敬称や職名など付けることなどしなかった。
ネットではご苦労様と言う声が多く見受けられるが、前回も今回も体調で辞める地位に固執す姿は醜い限りである。同情論を持ち出す日本人の特性は排除すべきである。
憲法を泥まみれにし、軍事費に特化して予算を組んできたことで、アメリカ一辺倒の外交で属国にさせ財政再建どこ吹く風と大量の兵器の購入をする。
経済対策アベノミクスのためなら評価値さえ改変するし、配偶者や腹心の友のためや自己保全のためなら公文書の隠匿・改竄・破棄など平然とやり続けるし、犯罪行為でも忖度した周辺を地位を与え出世させる。誰も咎めることなく平然とこのようなこ。とがなされる。国会の質問などは焦点をはぐらかす答弁を重ねる。安倍晋三の経済対策は、格差社会をさらに広げたにすぎず、貧困者の増加はコロナの直撃を耐えられものではない。
虚偽答弁やでっしあげなどは数えきれない。典型的なのは自衛隊委は憲法違反と教科書に書いてある、隊員の子供たちは可哀想であってはならないというのである。そんな教科書は存在しないし、事実関係もでっち上げである。放射性物質は閉じ込めてあるだの、TPPには参加しないだの、数えきれない虚言で修羅場を乗り切っている。
閣議決定が大好きである。首相夫人は公人ではないと二度も閣議決定したり、アベノマスクは有効であったと全閣僚が認めたのであろうか。閣議決定は万能である。
最も哀れなのは外交である。バブル期に日本が高い円を背景に経済支援した名残を、今や財政再建国家として30兆円もばら撒く無策。北方領土はプーチンの思うままで見事に解決し、周辺諸国とは問題を大きくはしたが何一つとして解決の糸さえ残していない。北朝鮮については、国連で異次元の経済制裁を訴えていたが、いつの間にか無条件で話し合い提案するし、ミサイル防衛に子供たちに頭を抱える防御姿勢を訓練させ、無意味なイージスアショア導入の根拠とした。根拠不明理由で止めたけど。
更に国の容を変えたのは、集団的自衛権行使容認である。安保関連法(戦争法)をを強行採決し、今や稲田朋美のような極右翼分子が敵地攻撃能力つまりは”先制攻撃”すら議論のテーブルに持ち出すようになった。平和国家を日本は放棄したと言わざるを得ない。
新型コロナの蔓延には官僚答弁用紙もなく、政権寄りの専門家の意見も理解できず、これまでの安倍政権の失態の典型が表面化した。
持病の進行悪化でしかこの男を政権の座から排除できないのは、野党がいかに不甲斐ないかであるという象徴でもある。