東京大學名誉教授の児玉龍彦氏のコロナ対策は、現場で仕事をしている者にとって非常に明快でシンプルであった。彼の提言の4つの提案は解り易く、行政も取り組み易いであろう。何もしがらみがなければであるが。
情報は現場にある。現場が与えてくれる情報には加工されたものや恣意的なものはない。刑事が現場に戻れといのに似てはいるが、自分の足で目で頭で考えなければならない。人は地位が上がると椅子に座ったままになり、インドア派になる。現場を謙虚になれなくなる。
指標は数字として表れる場合が多いが、結論が先になってしまう。そして彼はまずやってみろというのである。結果は修正すればよい。そしてリーダーシップはこの国にはほとんどない。
これ等を納得して受け入れてくれたのが、世田谷区長の保坂展人氏であるという。世田谷モデルのPCR検査をこれからやる。いつでも、どこでも、何度でもするというのである。少なくともニューヨークや韓国では成果を上げている。日本hいまだにPCR検査に後ろ向きである。
ネックになるのは財源である。検査費用と陽性者の入院、隔離などである。一時の混乱や感染者の増加はあるだろうが、結果を期待したいものである。
その一方、沖縄の新規感染者は人口比でついに、東京をも抜いてトップになっている。全県島の沖縄である。感染者の出方が極めて不自然である。一旦落ち着いて居たが、7月後半からどんどん感染者が増加してきた。昨日ついに100名を超えた。日本のへき地の府県は、ポツポツとしか感染者が出てきていない。北海道も札幌圏以外はほとんど、感染者がいない状況である。先月後半まで沖縄も同じであった。
何処も触れようとしないが、沖縄の感染者は米軍のクラスターが発生源でないか。発表されたところによれば、米軍感染者は299名になっている。一方的は発表であり、アメリカのどこから来ているのかもわからないし、日本国内の何処をどう移動したのか、何処の街を歩いたのか、接触者はどれほどいたのかも発表されているわけではない。
政府は沖縄には極めて冷たい対応である。米軍の75%もの基地をお願いしているなら、沖縄県民に真摯に対応するべきである。軍事に特化した安全保障は国民を置きざりにしたままである。