そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

気球飛来の事実を防衛費倍増の理由付けまで日本政府は温存していた

2023-02-18 | 岸田文雄

アメリカが国内に飛来(というより浮遊)してきた、中国製の気球を打ち落とした。気流圏を遥かに越えた成層圏の10~50キロ上空である。打ち落とすのも相当厄介である。この気球は中国の海南島から上げられたもので、グアムを狙った軍事目的のようであるが、制御が十分でない気球が流れたのであろう。
通常は地上100キロまで領土権があるとされる。それ以上は宇宙ということになるが、中国に確かめることもなく打ち落とすのは如何と思われるが、領空範囲内侵入で撃ち落とされて抗議する資格は中国にない。謝罪が先にあって然るべきである。
共和党は侵入されてじっとみているのかと、民主党政権を非難したが、3年前つまりトランプ政権下でも気球飛来はあったが、黙認してきた経緯はある。結局だんまりである。
日本はここぞとばかり、攻撃もされていない飛来物を打ち落とせる、「防衛」を閣議決定している。日本でも少なくとも3年前から3件ほどの白い気球の飛来が確認されていた。
今更とかこの期に及んでと思うが、岸田は防衛予算の倍増のため、危機を煽るのに絶好の機会である。本来なら3年前に騒げばいいものを、期が熟するのを待っていた感が否めない。
中国にしてみれば、製作に安上がりで、打ち落とされても人的被害もなく、レーダーにも捉えられにくいし、打ち落とすのも大変な作業がいる気球はおあつらえである。おまけに人工衛星の宇宙より、詳細な画像としても、地上交信無線傍受などもデーターが得られる。貴重な偵察手段であろう。
おそらく相当数を放っているであろうが、アメリカには気象観測の民間のものだ大人気ないと言っただけである。日本にはアメリカに追従しないよう警告した。これは当たっている。
こんな安価で便利なものアメリカが製造していないとは思えないし、中国政府のアメリカだってやっている発言を、明確に否定する根拠も薄い。
明らかなのは、日本政府が眠らせていた危機感を煽る材料を、今になって発表したということである。何のために?防衛予算を倍増するためである。誰のために?アメリカのためである。
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