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劉暁波氏はノーベル平和賞受賞を、「天安門事件の犠牲者たちの魂への贈り物である」と歓迎した。中国は反体制思想に対し極めて敏感である。インターネットも国内だけにしか通じないシステムにし、今回も劉暁波という言葉すら検索をさせないようになっている。
共産党が正しい時代もあったかもしれないし、共産党が封建社会から解き放つ役割をした時代もあったかもしれない。大衆に支持された歴史はそれなりの価値を持っていたかもしれない。しかし権力は腐敗する。初めから腐敗していたかもしれないし、それを隠蔽してきたかもしれない。一党独裁ではそれらの検証すらできない。
権力者にとって、民主化は厄介である。権力の在り方を常時国民に問わねばならないからである。安倍晋三のように嘘を連発し、国民を騙すような為政者は常時出てこようが、それでも手続きが複雑で厄介であっても、民主化と情報開示は近代国家体制として必須である。トランプのように事実関係すら認めようともしない為政者が出たとしても、近代国家の必須条件である。
劉暁波氏は、民主化への提言として「零八憲章」を発表した。中国の政治体制の基本となる、共産党一党支配を正面から批判するもので、三権分立、民主化推進、人権状況の改善などを求めた宣言文である。それほどレベルの高いものでもない。
共産党支配が有効なら国民にそのことを問えばいいのであるが、何を恐れるのか門前払いを繰り返すだけである。
中国はというより漢民族は領土拡大に古くから御執心の民族である。本来なら中国という国家から外さなければならない、ウイグル自治区やチベット自治区、それに東北地方や内モンゴルに台湾まで含めれば、現在の中国は4分の1以下になってしまう。中国は世界の厄介者への道をひた走る。
劉暁波氏の実質獄中死に強く抗議するとともに、劉暁波氏の冥福を祈る。
だが、日本も中国や北朝鮮のことは言えない。バカで利権まみれの政治屋が、嘘と誤魔化しやり続けて3S愚民を騙しながら支配しているのだから。
「アジアは鉄鍋のように重い」と言った高村光太郎の言葉は今なお現役なのである。