年を追って、政治家の質が目に見えて劣化している。岸田は長男の翔太郎を政務担当の首相秘書官に任命した 。つい先日岸田文雄の長男・翔太郎を総理の立場で秘書官に抜てきしたが、31才の身にとって年収1000万円超は有難いだろう。政治センスのない岸田は、支持率低下の種を探しているかにみえる。政治屋は儲かるのであろう、息子に継がせたいのは温情である。
前総理の菅義偉は、コネ入社させた会社で長男を官僚に高級料理店で接待させたが、誰にでもわかる汚職案件である。総理をかばう大臣によって、一人7万円超の高級料理接待は、政治が歪められてないとかばい続け、無罪放免の現在である。
安倍昭恵が褒められるようなことが一つあるとすれば、後継を作らなかったことといえる。夫の安倍晋三は次男であるが、世襲しか考えることのできない貧相な取り巻きたちは、母洋子の意向を汲み、実兄寛信の長男に白羽の矢を立てた。ところが、安倍晋三の国葬を欠席し意思表示したとみられる。そこで同じ貧相な発想しかない取り巻きは、実弟岸信夫の長男の岸信千代に目を付けた。岸信夫は健康に不安があり、今期で退き信千代に地盤を譲るとのことである。
ここには国民は全く存在しないばかりか、政治理念も思想もない。また政治家としての適性を問う場もなければ、修練の痕跡もない。だから安倍晋三のような、無知で政治信条もなく、論議すらできない男が出てくるのである。
日本青年会議所は中島会頭の後任に、麻生太郎の長男で麻生商事社長の麻生将豊氏を充てる人事を正式決定した。「日本を取り戻す」と37才の長男はぶち上げる。政界に進出するのは時間の問題だろう。
日本の野党政治家に世襲が多少はいるが、多くは府県議員から国政に行ったり、労働運動や市民活動をへて国政に向かったり、共産党に多い地道な党の政治活層の延長であったりとするものが多い。
一方で与党世襲政治家たちは、議席を獲得すると要職を与えれ、当選を重ねるたびに階段を登る。日本の政治家の劣化は甚だしいものがある。それを露わにしたのが安倍晋三からである。