そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃお坊ちゃまの試練だろ

2006-11-09 | イラク

Us_secretary_of_defense_donald_rumsfeldメリカの中間選挙は、大方の予測通り民主党の勝利に終わった。ブッシュのイラク政策と、格差を生じている国内政策が批判されたのである。ラムズフェルド国防長官を追放しただけで、ブッシュはかわすことができるのであろうか。

アメリカの政策をそっくり真似したような、日本はどのような影響を受けるでWashington_sniffs_the_scent_of_defeat あろうか。アメリカが仮にイラクから撤退するようだと、国際社会に貢献するなどといっていた連中の立場はなくなるのでないか。

とりわけ、北朝鮮政策では民主党クリントン政権は対話を重視していた。韓国も、いまだ融和政策を捨ててはいない。アメリカにとっては、北朝鮮よりも、イラク問題のほうが比較にならないくらい大きいい。イラク撤退の前に、北朝鮮と何らかの妥協点を見つけることは現実としてあり得る。

Us_secretary_of_state_condoleezza_rice_l ここに来て、アメリカが北朝鮮と対話をします、核保有国と認めます・・・などと政策転換し たら、北朝鮮対策一本でここまでのし上がってきた、安部お坊ちゃまは大変だろうと思う。北朝鮮強攻策の安部坊ちゃまは、北朝鮮がノドンだかを打ち上げて、核実験してくれたおかげで持っているようなPhoto_46ものである。

おまけに次期国連事務総長に、融和政策推進の閣僚であった韓国の潘基文(ハンギブン)が決まっている。北朝鮮を非難する だけではなく、対話、融和、核容認が極めて現実的な状況になっている。

さて、安部お坊ちゃまはお困りになってばかりではいられませんよ。

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こりゃおっかない

2006-11-08 | 格差社会

Photo_45 オホーツク沿岸の佐呂間町で竜巻があった。、報道を見ていると怖ろしい限りである。瞬間的に局地に起きる自然現象は今後とも予測するのは難しいものと思われる。佐呂間は友人が、長年町長をしているところで、何度も訪れて周知のところである。

若狭地区は、周囲が山に囲まれた縦長の小さな集落である。ここを横切る国道で、数年前に事故があった。国道に突如として山が崩れ落ちて、確か2名ほどが生き埋めになった。雨も降らない通常の天候で、山が崩れ落ちてきた。山道をうねうね曲がる道路に無理があったのだとかで、今回はその辺りをトンネルにする工事関係者のプレハブがやられたのである。

恒久的な基礎工事などせず構造的にも弱い、プレハブは上に持ち上げられてドスンと落とされたようである。死亡者の全員が2階で会議をしていた幹部職員だそうである。9名の死亡者の中に、地元佐呂間出身は1名だけである。

この工事は、JVと呼ばれるそれぞれの企業の持合からなっているが、早い話が下請け孫受けの寄り合いである。その中にも、僅かに隣の北見の企業に地元の運送会社があるだけである。地方の寒村に起きた悲しい事故であるが、地元はあまり関係ない事故でもある。

大きな事業はほとんど都会の企業が持ってゆく。実力がないから仕方のないところではあるが、せめて下請けや孫受けくらいになると全部地元に任せていただきたいとは思う。結局は、何かあると尻拭いは地元がやることになるからである。今回も、佐呂間町対策本部を立ち上げ職員を派遣し、友人もさぞかし多忙であると思われる。

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そりゃ入試対策だろ

2006-11-06 | 格差社会

母校の獣医学科で、臨時講師をしばらくの間やっていた。全員が獣医師の卵である。彼らに、入試科目に生物を選択したかと尋ねたところ、ほとんどの年、概ね30%ほどが選択しPhoto_44 てはいなかった。理科は、物理、化学、生物、地学の4科目あるが、獣医学科を受験するのに、生物を選択しなくても、点数さえ良ければ入学できるのである。妙な話である。

大学入試問題の質と、受験した専門とを関連させていないからである。受験生は、好きな科目や点を取り易い科目を選ぶのは当然である。

今、問題になっている多くは世界史であるが、世界史は受験生には不利な学科である。幅が広くて、集中的な勉強がしにくいために、理科系の人なら選択はしないだろう。明らかに日本史のほうが、点を取り易いからである。

今回問題になっている多くの高校は、予備校や受験のための塾がない、地方に多いのは気になるところである。高校が、受験対策のために生徒に便利を図ったのであろうことが、推察される。ここにも、問題がある。

獣医学科を例にとるなら、全く動物に触れたことがない受験生でも、受験成績さえよければ入学できる。女性が悪いというわけではないが、何所の獣医学科も女性学生が半数を超えている。我々の診療所に実習に来る女子大生を見ていると、マニュキュアをしたり家畜に触ることもできないような学生がいる。

女性を差別するわけではないが、男性にはまづもってそのような学生はいない。今回の、必須漏れ事件は、専門の特性を考慮した、入学審査を問いかけているように思える。

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そりゃ中国はしたたかだろ

2006-11-05 | アフリカ

Chinese_african_leaders_hold_roundtable0 北京で「中国アフリカ協力フォーラム北京サミット」が開催されている。この会議には、アフリカ53カ国中の48カ国も参加している。単なる、仲良しグループの域を脱している。

特定の国の招待による形での、こうした国際会議は異例でもある。先進各Chinese_african_leaders_hold_roundtable0_1 国が、あまり手を出さないアフリカで、中国が急速に発言力を高めている。今年になっても、湖錦濤国家主席や温家宝首相が足蹴くアフリカを訪問して、実績を重ねている。退陣直前に、慰安旅行のような、訪問をする何処かの首相とは大違いである。

過去十年で中国の対アフリカ貿易額は10倍に膨れ上がっている。中国は、アフリカへの援助を3年ほどで倍にするとも発言している。中国は何を目指しているのかはっきりしてChinese_african_leaders_hold_roundtable0_2 いる。アフリカの資源と、市場を中国に取り込みたいのである。

中国は発展途上国の盟主になり、これらの国を統括したいのである。日本では、かつて鈴木宗男がここに目を付け盛んに交渉を持ったことが想起される。

アフリカを侮ってはならない。中国はアフリカ諸国と連携を深めながら、国際的発言力を高めつつある。

ここに中国のしたたかな外交努力が見える。

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こりゃ平和はほど遠いわ

2006-11-04 | イスラム

The_icm_poll_ranks_the_us_president_with イギリスのガーディアン誌がユニークな世論調査をした。平和にとって危険な人物は誰かという質問である。

調査対象は、イギリス、カナダ、イスラエル、メキシコのガーディアン誌の読者であることを念頭においていただきたい。

当然のように1位はオサマビン、ラディンとアルカイダで87%で他を圧倒している。注目は、2位にアメリカ大統領Ahmadinejads_populist_views_had_won_suppブッシュが75%でつけていることである。3位の金正日の69%を抑え32421 ている。

4位には、ヒズボラの指導者ナスララ師が僅差の65%で続いている。イスラエルを調査地の1つに選んでいることがあるのだろう。次の5位にはに62%アハマディネジャド、イラン大統領となっている。

この面子を見ていると、世界に戦争が絶えない理由がわからないでもない。空恐ろしい気がする。

ブレアが入っていないのは、イギリスが調査対象地になっていることと退陣間近ということであろうか。

それにしても、ブッシュの存在は異様でもある。圧倒的な経済力と軍事力を持ち合わせていることを考慮すると、いろんな意味で評価を数段上げなくてはならいだろう。

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そりゃ社会の鏡だろ

2006-11-03 | 立憲民主党

このところ”いじめ”で子どもたちが自殺しただの、学校がそれを隠しただのと、類別の つかない事件が頻繁に起きているようである。頻繁に起きているのか、集中的に報道されているのかは良くは解らないが、子どもたちが、可哀そうだとか、学校が隠匿したなどと050602_1毎日のように、新聞紙面を賑わしている。

いじめは、昔からあった。できの悪い子や何かしら問題のある子をクラス全体で、面白半分に差別したり、意地悪はしたことがある。自分自身もその対象になったこともあるような気ががする。気がするというのは、あまり大きな意味がなかったからである。現在と違うのは、陰湿ではなくしばらくの間だけだったことである。

Photo_43 問題は受ける側にもある。いじめで、自らの命を絶つ程の問題かどうかとは思う。子どもたちが弱くなったのかもしれない。良く言えば、感受性が高くなったのだろうか?

動物の世界でもいじめはある。乳牛でも集団で暮らしていると、強弱関係をはっきりさせるために、戦うばかりではなく、意味もなく食べるのを邪魔するような牛がいる。そういう牛は、概して弱い牛である。群れのリーダーは、覇を競うために力は見せることがあるが、弱いものいじめはしない。人と動物は違うという人もいるかもしれないが、基本的には変わることがない。

牛も人も、親など大人ののやることや社会一般に習い、見よう身真似して大きくなる。小泉政権以降一般的に言われるようになった、市場経済そのものが、弱いものいじめである。市場経済とは、一見強者は強者同士で覇を競っているようにみえるが、その実、弱者をお互いがどれほど食うことができるかを競っているのである。

子どもは社会の鏡である。何を映しているのか良く見ればいい。

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そりゃ何でも欲しがる日本だろ

2006-11-02 | 北方領土

Ivory002 先月「希少種の国際貿易に関する条約」CITES:通称ワシントン条約事務局は、日本に対して象牙の備蓄購入の権利を与えました。かつては世界の象牙商取引の、60%を占めていた日本は恰好の市場なのでしょう。

購買力のある日本にこうした権限を与えることで、許可された数量に倍する象牙が日本の市場に出回ることはEle_3 、この国の通例である。

「北海道牛乳」が北海道から、府県に送られる2~3倍の量が流通しているということである。結局は、違法な象牙と法にのっとって輸入されたものの区別などつくはずがない。

アフリカ象は1980年代に100万頭いたとされるが、現在は45万頭ほどまでに減少してしまっている。今や象は、保護しなければならない希少種なのである。

日本には象牙の文化や歴史があるなどとは理由にはならない。印鑑や装飾品には十分な代替品がある。全面輸入禁止にしても良い品目である。

同じようなことを、最近のロシアの漁業関係者が発言していた。日本が、高額でかにを購入するために、千島列島やサハリンではかにの密猟が絶えないということである。日本が買ってくれなければ、資源の保護にもなると嘆いていた。よく似た話である。

何でも欲しがる日本。何でも高く買う日本。世界の環境や希少種の保護をも揺り動かす、日本の我が侭、少し我慢してみませんか。

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羅臼港

春誓い羅臼港