福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

AI技術で作った映画

2025年02月09日 |  〇映画・映画音楽
나야,문희  「私よ、ムンヒ」 〇----
(2187)



2024年に公開されたインディーズ系の実験的な短編映画。

韓国映画界のレジェンド女優ナ・ムンヒ(参考:タウム)を主人公に、
最新のAI技術を駆使したファンタジックな映像世界が展開される。


△一体、誰がこんなシュールな映像を期待したというのか?

ブログ主の趣向とは異次元の映画だったが、例によって韓国語の聞き取り
学習と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。


(終わり)

「なみだ恋」の盗作歌謡

2025年02月08日 |   〇芸能・スポーツ
八代亜紀『なみだ恋』

2023年暮れ、八代亜紀(参考:ウィキ)が他界して1年と少しが過ぎた。

特に彼女のファンでもなかったブログ主ではあるが、この「なみだ恋」
(1973年)についてだけは、今でも、ふと口ずさんでしまうほど、大好きな
愛唱歌(?)であり続けている。おそらくは、ブログ主の命が続く限り、
この先もずっと・・。

残念にも女性と肩を寄せ合い歩いたことはないものの、ごくごく平凡な
福岡県人ながら、実際に夜の新宿の裏通り(歌舞伎町や新大久保)を
歩いたことも、2度か3度ならある。

ブログ主の歌の趣味は、多言語かつ多ジャンルに及んでいるのだ。

ところで最近、ブログ主は、ふとしたきっかけで、韓国の著名なトロット
(演歌)歌手で華僑のチュ・ヒョンミ(参考:日本語ウィキ)のヒット曲
비내리는 영동교/雨降る永東橋 」(1985年)が、韓国で、この「なみだ恋」
の盗作と見なされていることを、うかつにも初めて知った。

[ArtTrack] 주현미 - 비내리는영동교

調べてみると、韓国の公演倫理委員会が、この歌に対して盗作判定を
下したのは、今から30年も前、1994年のことだった(「비내리는 영동교 
표절판정」1994年3月25日聯合ニュース)。

あらためて聞き比べて見ると、確かに、曲調が非常によく似ている。

それにしても、あくまで私的な体験ながら、この2曲をともに発表当時
から、よく知っている歌好きのブログ主でも、長い間、この2曲を全く別の
曲と騙され続けてきたくらいには、2曲が異なっているのも、また事実だ。

盗作は盗作でも、非常に巧妙な盗作だったとは言えるだろう。

あるいは、「歌好き」を自任しながらも、ブログ主の耳(心の目)が、
実は大きな「ふし穴」だった、というだけの話なのかもしれない。全ての
いきさつを知る、この盗作曲の作曲家は、すでに2024年、他界している。

とにもかくにも、「事実」というものは、ブログ主が好きな「映画」よりも、
はるかに「奇」なるものであることだけは確かなようである。


(終わり)

K-popで空耳に遭遇

2025年02月07日 |   〇芸能・スポーツ
써니힐(Sunny Hill) 데이브레이크(daybreak) 들었다 놨다  

これは、この前、(福岡県内で)車を運転しながら、韓国プサンのKBS
ラジオ(891MHz )を聞いていて耳にした曲だ。

(내 맘을) 들었다 놨다 들었다 놨다 들었다 놨다 hey
(私の心を) 上げたり下ろしたり ~繰り返し~ hey

いわゆる「空耳」というヤツなのだろうか?

何度も繰り返される、このサビのフレーズの「들었다 놨다」が日本語の
ちょっと待った」にしか聞こえない部分があり、わが耳を疑った。

2013年発表の曲。古いと言えば少し古いが、歌自体がいい歌なので、
当ブログでも紹介しておくことにした。

(終わり)

南米に命をかけた韓国人

2025年02月06日 |  〇映画・映画音楽
보고타  「ボゴタ」 〇〇〇〇-
(2186)



2024年に公開された異色の犯罪映画。

物語の舞台は、南米コロンビアの首都、ボゴタ(参考:ウィキ)。標高
2600mを超えるアンデス高原に位置する巨大都市だ。時代背景はアジア
通貨危機(参考:ウィキ)で韓国経済が大打撃を受けた1990年代末。

すでに当地で成功していたベトナム戦争の戦友を頼って移民する父親と
ともにボゴタに渡った韓国系移民の青年が主人公。


△ボゴタの街を見おろす裸一貫の韓国系移民青年

その彼が、韓国からの密輸入品(主に衣料品)を扱う同胞の裏社会に
足を踏み入れ、権謀術数渦巻く血なまぐさい抗争を生き抜き、ついには
大富豪へと伸し上がっていく。

中南米事情の勉強にもなる、なかなか見ごたえのある、非情系(?)の
韓流ハードボイルド映画だった。

(終わり)

漢字文化圏の西洋化

2025年02月05日 |   〇中・露・越語

△ブログ主が日々お世話になっているNAVER越韓辞典と「今日の会話」

ブログ主が、新たに学ぶ人生最後の外国語としてベトナム語を選んだのが、
2023年の夏、8月のことだった(参考過去記事)。

あの夏以来、陰気な独学を継続した結果、1年後の昨年2024年の秋、11月
には、韓国の大学入学共通試験の第2外国語「ベトナム語Ⅰ」で、何とか
70%を超える正解率を得るまでの実力になった(参考過去記事)。

そもそも、ブログ主がベトナム語の学習を始めた理由の大きな一つが、
ベトナム語が日本語や韓国語と同じく、漢字文化圏に属する言語である
という点にあった。

ブログ主は、当初から、ベトナム語の学習が、単にベトナム文化の理解
だけにとどまらないことを期待していたのだ。

つまり、ブログ主のように韓国語を中心に外国語を学んでいる日本人が
同じく漢字文化圏に属する中国語やベトナム語を学ぶことにより、必ずや、
日韓両言語の関係性を、別の視点から見つめ直すことができるに
違いない、と。

そういうブログ主が、1年と少々、ベトナム語を学んでくる中で、非常に
印象深く感じた事例を、一つだけ、ここで公開(記録)しておく。

それは、日本語で言う「週」(例えば英語で「week」)の概念。元来、
中国、及び漢字文化圏の暦には10日間を意味する「旬」の概念しかなく、
西洋式の「週」の概念はなかった。

ベトナム語では、西洋式の「週」に、漢字語の「旬」を当てている。
これには、過去、ベトナムを植民地支配したフランスの十進法に基づく
旧革命歴(参考:ウィキ)も、何らか影響を与えているのかもしれない。

いずれにせよ、ベトナム語の1週(旬)を、現在は一般に使われていない
漢字で無理やり表記すれば、日曜日から順に次のようになる。

主日 次② 次③ 次④ 次⑤ 次⑥ 次⑦   (※数字は固有数詞)

ここにある「主日」(日曜日)は、ベトナムの週(旬)が、フランス文化
(カトリック)と深い関係を持っていることを物語っている。

ちなみに漢字の本家、中国では、西洋式の週を「星期」(一部に「周」)と
表し、日曜日以下の曜日を次のように表す。

星期天(日) 星期一 星期二 星期三 星期四 星期五 星期六

では、韓国語はどうなのか?

韓国語の漢字語では、「週」を日本語と同じく「週(주)」と表し、日曜日
以下についても、漢字語で

日曜日 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
(일요일 월요일 화요일 수요일 목요일 금요일 토요일)

と表現している。つまり、読み方こそ異なってはいるものの、漢字による
表現は日本語と全く同じなのだ。

このように、ベトナム語や中国語と比較することにより、一層、くっきりと
浮かび上がってくるのが、日本語と韓国語の抜き差しならない関係性だ。
それは、漢字文化圏に属する4言語の中でも際立っている。

その背景に、日本の強い影響下で進んだ、朝鮮半島における西洋文化
受容(近代化)の歴史があったことは、容易に推測できる。


(終わり)