福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

「AKIRA」と末法思想

2005年11月06日 |   〇日本を読む

11月5日付け「東亜日報(電子版)」の文化欄に、アメリカ人学者の
書いた「日本アニメ」論の韓国語版を紹介する書評が出ていた。 

■ 일본을 알려면 ‘아니메’를 보라
日本が知りたければ「アニメ」を見ろ

これが、その見出しだ。どうしても日本関連の記事に目が行って
しまうのが「ヲタク」の習性だ。

記事の中身は、アニメに全く関心のない「ヲタク」のような
日本人をも唸らせるものがあった。韓国の新聞で、また一つ
「ヲタク」の知らない日本文化の一面を知る機会を得た。

少々長くなるが、全文を日本語訳して紹介してみる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

아니메/수전 J 네피어 지음/484쪽·1만6500원·루비박스
(邦題)「現代日本のアニメ」 /スーザン・J. ネイピア著
484ページ 16,500ウォン ルビーボックス出版

1993년 일본인 평론가 우에노 도시야는 유고내전으로 황폐해진
사라예보를 방문한다. 폭격 맞은 도시를 둘러보던 그는 무너진
벽에서 뜻밖의 그림을 발견한다.
1993年、評論家の上野俊哉氏はユーゴ内戦で荒廃した
サラエボを訪れた。激しい爆撃に見舞われた都市を見て歩くうち、
彼は倒壊した壁に意外な落書きの絵を発見する。

미키마우스의 귀를 가진 마오쩌둥(毛澤東) 그림 옆에 놀랍게도
일본 애니메이션 ‘아키라’(감독 오토모 가쓰히로·1988년 작)의
한 장면이 그려져 있었던 것.
ミッキーマウスの耳を持つ毛沢東の絵の横に描かれていたのは、
驚いたことに日本製アニメ「AKIRA」(大友克洋監督、1988年)の
一場面であった。

아키라는 가상의 3차대전 후 황폐화된 세상을 그린 음울한
애니메이션. 먼 이국 세르비아에서 아키라의 주인공 가네다는
‘So it's begun!’(그래 시작이다)이라고 외치고 있었다.
「AKIRA」は仮想の第3次大戦後の荒廃した世の中を描いた
陰鬱としたアニメーションである。遠く異国の地で「AKIRA」の
主人公、金田は「So it's begun!(そうだ、始まりだ!)」と叫んでいた。

일본 애니메이션, 즉 ‘아니메(anime)’의 영향력은 가히 전
지구적이다.
日本製アニメ、すなわち「ANIME」の影響力はまさに全地球的だ。

미국 텍사스주립 텍사스오스틴 대학에서 일본문화를 가르치는
저자는 ‘포켓몬’ ‘세일러 문’ ‘공각기동대’ ‘원령공주’ ‘센과
치히로의 행방불명’ 등 우리에게 익숙한 애니메이션들을
포함해 애니메이션계에 획을 그은 작품들을 역사적, 철학적,
미학적, 심리학적 관점에서 다각도로 분석한다. 그러면서
아니메 속에 일본사회를 꿰뚫는 본질이 숨어 있음을
상기시킨다.
アメリカ、テキサス州立テキサスオースチン大学で日本文化を
講義している著者は、「ポケモン」「セーラームーン」「攻殻機動隊」
「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」など、私たちにも馴染み深い
アニメを含め、アニメ界において一時代を画した諸作品を歴史、
哲学、美学、心理学的な諸観点から多角的に分析する。
そして、アニメの中に日本社会を貫く本質が隠されていると説く。

아니메는 디즈니 만화와 달리 인류 최후의 순간을 이야기하고
정신분열 환자의 살인을 다루며 섹스와 칼의 미학을 숭배한다.
アニメはディズニーとは違い、人類最後の瞬間を語り、精神分裂症
患者の殺人を扱い、セックスと刃の美学を崇拝する。

사이버 펑크(Cyberpunk·디스토피아적 미래상을 그린 장르)인
아키라에는 11세기 일본에서 성행했던 ‘말법사상(末法思想·
미륵불이 세상을 구원)’과 생명의 덧없음과 삶의 비애를 강조한
일본 중세 문학이념 ‘모노노아와레(物の哀れ)’가 내재돼 있다.
サイバーパンク作品(ディストピア的な未来像を描いたジャンル)で
ある「AKIRA」には、11世紀の日本で盛んになった「末法思想
(弥勒菩薩による世の中の救済)」とともに命のはかなさや人生の
悲哀を強調した中世日本の文学理念「物の哀れ」が内在している。

또한 가학적인 일본 포르노그래피 아니메에 자주 등장하는
촉수성교(觸手性交) 장면은 1824년 풍속화가 가쓰시카
호쿠사이가 두 마리 문어에게 성기와 입을 유린당하는 여자를
묘사해 그린 판화 ‘어부 아내의 꿈’의 그로테스크 이미지에서
유래된다.
また、日本のサディスティックなポルノアニメにしばしば登場する
「触手性交」の場面は、1824年、浮世絵師の葛飾北斎が二匹の
大蛸に性器と口を蹂躙される女性を描いた春画「漁夫の妻の夢」に
見られるグロテスクなイメージに遡って考えることができる。

돼지가 된 부모를 사람으로 만들기 위해 목욕탕에서 일하며
오물덩어리 신(神)을 씻겨주는 치히로(‘센과 치히로의 행방
불명’)의 행동은 입욕(入浴)이 단순히 신체를 씻는 행위가
아니라 생명을 재생하는 행위라는 일본 고유의 종교의식을
반영한다.
豚になってしまった両親を人間にもどすため銭湯で働きながら
「肥溜めの神」の体を洗ってあげる千尋(「千と千尋の神隠し」)の
行動は、入浴が身体を洗う単純な行為ではなく、生命を再生させる
行為だとする日本固有の宗教的な意識を反映している。

주요 아니메를 대부분 섭렵한 양적 방대함, 깊이 있는 질적 분석
모두 훌륭하다. 안타까운 점은 영상 이미지를 문자 텍스트로
풀이하다보니 ‘해석의 과잉’이 일어난 점이다.
主要なアニメ作品を渉猟した膨大な量、深みある分析の質、その
両面で読み応えのある内容だ。残念なのは映像イメージを
文字概念で分析するあまり、解釈が肥大化しすぎた箇所が
散見できる点だ。

(終わり)



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僕の携帯&デジカメ

2005年11月06日 | 【情報通信関連】



このシャープ製の機種、今まで僕が使った携帯の中で一番気に
入ってます。色も落ち着いてますし、少し角ばったところが、
オヤジっぽくて(?)またいいですね。

 

液晶画面部分を裏返すとデジカメに変身。320万画素ありますし、
カメラに特にこだわりのない僕としては、申し分のないデジカメです。

このカメラで撮影する様々な写真を、今後ともここで紹介して
いきたいと思っています。

ちなみに、韓国語では携帯のことを「휴대폰(携帯フォン)」と
言ってますが、「핸드폰(ハンドフォン)」「휴대전화(携帯電話)」と
いう呼び方もあります。

オタクとしては、少しばかり使用頻度が気になりました。

例によって、ヤフーコリアの文書検索でのヒット数を紹介しておきます。

휴대폰   12,500,000
핸드폰     9,210,000
휴대전화  5,070,000

(終わり)


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手ブレ補正

2005年11月06日 | 【日常の韓国】

今日、妻が新しいデジカメを買った。
パナソニックの「手ブレ補正」機能のついたやつだ。

彼女の携帯には200万画素のカメラがついてるし、持ち運びには
少し不便だが光学10倍ズームのデジカメ(オリンパス)も
1台持っているくせに・・・・

言いたいことはいろいろあったが、この際彼女の機嫌をとって置く
ことも大事だと思い購入に賛成した。僕の趣味(パソコンの自作)で
彼女の妥協を引き出す上では、まあこれくらいの譲歩はやむを
えないと思ってのことだ。

ところで、最近のデジカメのコンパクトなサイズにも感心したが、
思わぬところで、またまた「オタク」の虫が騒ぎ始めた。

他でもない。

それは、このカメラの持つ「手ブレ補正」機能という日本語を、
韓国語ではどう言えばいいのだろうかという疑問である。

帰宅の車の中では、上機嫌の妻が、今日は「マニアックな」
(どうでもいい上にめんどうな)韓国語談義に少しだけつきあって
くれた。

その結果、一応、候補は「손흔들림 보정(手ゆれ補正)」に
絞られた。

帰った後、インターネットで韓国の関連サイトを見てみると、意外にも
손떨림 보정(手ふるえ補正)」という言葉が使われていた。

いつものようにYahoo!Koreaのウェブ文書検索で、二つの言葉を
検索しヒット数を比較してみると、次のような結果が出た。

・・  ・・  ・・

손떨림 보정(手ふるえ補正)    36,200
손흔들림 보정(手ゆれ補正)         74 

・・  ・・  ・・

やはり圧倒的に「손떨림 보정(手ふるえ補正)」が多い。

僕たち夫婦の予想は見事に外れたが、騒ぎ出した「オタク」の
虫を静めることができ、一安心した土曜日の夕方であった。


(終わり)


 

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