福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国映画と夢の独立軍

2019年09月05日 |  〇映画・映画音楽

봉오동 전투  「鳳梧洞の戦い」 2019年  -----
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2019年8月に公開され、470万を超える観客を動員したヒット作。

日本統治時代の1920年、旧満州(現・中国朝鮮族自治州)の
鳳梧洞(ポンオドン)で、洪範図(ホン・ボムド)将軍率いる
独立軍が日本軍に打撃を加えた(とされる)事件を元に描かれた
時代劇。


鳳梧洞の谷間に誘い込まれた日本軍は袋のネズミ状態になる(映画より)

ただし、内容は、現代韓国人(一部)の切なる願望がスクリーン
いっぱいに投影されたファンタジー時代劇に等しい。


△日本軍にとどめを刺す独立軍(映画より)

この映画では、韓国の英雄的な独立軍が品性下劣で悪辣な日本軍を、
完膚なきまでに叩きのめす様が描かれている。

所詮はエンターテイメントの世界の話とは言え、はたして、この種の
映画に、心からカタルシスを感じる韓国の映画ファンが、どのくらい
存在しているのだろうか?


△日本軍に大勝利を収めた洪範図将軍ら独立軍指導部(映画より)

少なからず気になるところではある。

いずれにしろ、この映画は、「ヲタク」が苦手とする韓国の愛国主義
映画の典型といえる作品だった。



(終わり)