韓国独立後、各界各分野で日本統治時代の「残滓(ざんし)」を清算する
ことに熱心であったはずの韓国社会で、なぜ、日本文化の象徴とも
言える桜(特にソメイヨシノ)が、ある意味で日本以上の人気を得るに
至ったのか?
△ネイバーニュース検索より
「ヲタク」が見るに、その謎を解く一つのカギが、ソメイヨシノの
「済州島起源説」なのかもしれない。
△ネイバーニュース検索より
ソメイヨシノ(韓国ではソメイヨシノ=왕벚나무)の「済州島起源説」は、
ネイバーのニュース検索からも見て取れるように、韓国のマスメディアを
通じ、現在進行形で韓国社会に拡散され続けている。
ソメイヨシノの「済州島起源説」に立てば、たとえソメイヨシノを
植民地朝鮮や独立後の韓国に熱心に持ち込んだのが日本人や在日韓国人、
あるいは彼らからノウハウを伝授された韓国人だったとしても、少なくとも
ソメイヨシノの起源は韓国の済州島にあるのだから、韓国人は誇らしくも
美しい韓国文化の一つとしてソメイヨシノを愛(め)でることができる。
ただ、栽培種(人工交配で生み出された種に始まる接木クローン種)で
あるソメイヨシノに自然界の原産地や自生地があるとは考えにくく
(もしあれば野生種)、韓国で喧伝(けんでん)されている「ソメイ
ヨシノ済州島起源説」に科学的な根拠は薄い。
日本の学会や業界では、DNA分析などを通じ、すでに否定されている。
実際のところ、「ヲタク」が見るに、この俗説は、阿Qばりの精神勝利法、
つまり、桜を愛する韓国社会が生み出した一種の心理的合理化の産物で
ある可能性が濃厚だ。
目下、この俗説の影響力は、日本の研究者や専門家を当惑させるほど
深刻な(?)世俗的問題へと進行している。
(参考:「このはなさくや図鑑①」「②」「③」)
(終わり)