△googleマップより
中央日報の報道によれば、全羅北道の群山市で日本統治時代の
古い和風家屋や近代的な建築物を観光資源化する事業が推進
されているとのこと。
△群山市の旧広津邸(京郷新聞)
市内には日本人が残した家屋や建造物以外に、旧華僑学校も
残されており、関係者らは、事業が完成すれば日本のみならず
中国からも観光客を呼び込めるものと期待していると言う。
ただ、ことの性格上、事業に対する反対論も根強く、また、保存では
なく地区全体の再開発を望む声も強いようで、整備事業の完成まで
には難航も予想される。
ところで、韓国語で「적산가옥(敵産家屋)」と言えば、日本統治
時代に日本人や日本の会社、あるいは総督府などが韓国に
建築し、敗戦後、韓国に残して行った家屋や建造物を指す。
関連記事の一部を翻訳練習しておく。
なお、記事の中で使われていた「敵産家屋」は、文末の解説部を
除き、「日本統治時代の建築物/和風家屋」などに意訳している。
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■ 군산 적산가옥 보존 vs 개발 … 어찌 하오리까
群山市、日本統治時代の建築物めぐり保存vs開発で葛藤
(中央日報 1月15日)
△旧群山税関(上)と旧朝鮮銀行群山支店(下)
-略-
군산시 신흥동·장미동·영화동 일대에는 이른바 적산(敵産)
가옥이 170여 채나 남아 있다. 한글 문패나 간판만 없으면
타임머신을 타고 일제시대의 거리에 들어선 듯 착각할 정도다.
全羅北道群山市のシンフン洞、チャンミ洞、ヨンファ洞一帯には
日本統治時代の和風家屋が170戸も残っている。ハングルの
表札や看板がなければ、タイムマシーンに乗って日本統治時代の
街に入り込んだような錯覚に陥るほどだ。
군산시가 1900년대 초부터 45년 사이에 지어진 이들 가옥의
관광자원화 사업을 추진하고 있다. 원형이 잘 보존된 적산
가옥과 일제시대 사용하던 은행·세관 등 근대 건축물을 둘러볼
수 있는 탐방코스를 만든다는 것. 내국인은 물론 일본·중국 등
외국인을 위한 관광명소가 될 수 있다고 보기 때문이다.
現在、群山市は1900年代の初めから45年にかけて建てられた
建築物を観光資源化する事業に取り組んでいる。保存状態のよい
和風家屋をはじめ、かつて銀行や税関として使用された近代的な
建築物などを巡り歴史を探訪する観光コースを整備するという
ものだ。市は、この計画が実現すれば、韓国はもとより日本や
中国からも観光客を呼び込めると見ている。
이를 위해 거리 곳곳에 다도를 재현하는 찻집과 횟집, 상품점을
개설해 일본풍으로 특화할 계획이다. 대부분 개인 소유인
적산가옥은 원형 보존을 위해 외형 유지를 조건으로 개·보수
비용으로 1000만원까지 지원한다.
そのため、通りには茶道を実演する御茶屋や活魚店、土産物店
などを出店させ、日本風エリアとして特化させる計画だ。現在、
ほとんどの和風家屋は個人が所有しており、原型の保存を図る
ため、外観の維持を条件に改築補修費用として1000万ウォン
(約125万円)を上限に市が支援する。
-略-
◆적산가옥=적산(敵産)의 본래 뜻은 ‘자기 나라의 영토나
점령지 안에 있는 적국의 재산, 또는 적국인의 재산’을 말한다.
우리나라에선 해방 후 일본인들이 물러간 뒤 남겨놓고 간
집이나 건물을 지칭한다. 해방 후 일반인에게 대부분
불하됐다.
敵産家屋=「敵産」とは本来、「自国領土や占領地にある敵国の
財産、または敵国人の財産」を意味する。韓国では、解放後、
本国に引き揚げた日本人が残して行った家屋や建物を指して
使われている。解放後、そのほとんどは韓国の一般人に払い下げ
られた。
(終わり)
参加カテゴリ:地域情報(アジア)/語学・英会話