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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season 2 第15話 『父と子と』 感想:クワイエットゼロで目指す植物の生存戦略を具体化させたのがエアリアルとして生きるエリクトの機械的複製戦略なのか?

2023-04-24 10:27:54 | 水星の魔女
一転してグエルが戦争パートの主人公になってしまったねw

全編、地球でなんとか生き延びていたグエルの話。

というか、二カ姉がシャディクガールズに拉致られた後の様子をも含めて、シャディクのスペーシアンに対する恨みつらみが手短に描かれた回でもあった。

にしても、唐突に、モビルスーツによる戦闘が繰り広げられる話になってしまって、正直戸惑った。

いや、もちろん、今までもさんざんっぱら、アーシアンvsスペーシアンの話はしていたけどさ。

文脈がなさすぎて。

っていっても、今回、それには「戦争シェアリング」という名前がつけられていたけど。

どうやら、地球上で、代理戦争?の形で、紛争としてガス抜きをずっとさせているみたい。

巨大企業が政府を通じて紛争地域で意図的に戦争を続けさせていて、その戦争からの経済的成果や技術的成果を受けて、その大企業が成長を続ける、という展開のようだね。

なので「戦争シェアリング」は明確に軍事産業の利権ビジネスで。

戦争シェアリングで上がった利益を使って宇宙開発事業が行われている。

あんまり米ソ冷戦時代の宇宙開発競争と変わらない。

いや、むしろ現在の、米中による新冷戦の揶揄なのかな?

もっとも、その「軍事事業→宇宙開発事業」のスキームの収益が下がっているから、それを立て直すためにも、アーシアンにもっとスペーシアンの技術や資産を譲渡して、本格的な均衡状態を作って、マジもんの冷戦状態を作り出し、その下で開戦リスクを一種の抑止力にしながら軍拡競争を続けていこう、というのがシャディクのクーデタ案のようだけど。

それも青二才の考えそうな悪の理想論だよなw

それを地球で実際に人の生き死にを見てきたグエルが叩き潰す、という流れみたい。

ということで「グエルVSシャディク」が戦争パートの主人公になることが決まったのが今回のエピソードだった。

で、こうした青二才どうしの戦いの裏で、ミオリネがのるかそるか思案しているのが「クワイエットゼロ」。

どうやらそれは植生エンジニア?だった亡き母の発案。

植物の生存戦略を生かして戦争をなくす、とか言う話で、中身はいまだ不明だけど。

でも、植物、っていうのだから、これ、植物的な永遠の「生命」のあり方を目指すんじゃないの?

で、そのための方法として、エアリアルとして生きるエリクトのあり方が検討されたのだろうな。

動物としての身体を捨てて、植物のように種子だけによらない、接ぎ木や根や、株を植える、という形での生存・増殖の仕方を模倣するための方法論として。

なにより宇宙環境で生き残るためには、エリクト化した人類が必要だ!とかいう論理なのだろうけど。

もちろん、プロスペラは、こうした戯言でデリングをたぶらかしたのだろうけどね。

プロスペラを駆り立てるのは明らかに復讐心だと思うから。

いやもちろん、大河内一楼脚本を考えれば、ギアスの中の皇帝シャルルのように、実は彼らなりに人類の存続を憂えていた結果だった、ってことはあり得るのだけど。

しかし、こうなると、完全にミオリネがルルーシュになっちゃったな。

そうなると、スレッタがスザクw

あー、でもそう考えるとしっくりしてくるかw

意外と、プロスペラとミオリネ母のノートレットは、学生時代の親友だった、って展開もありそうだけどね。

まぁ、それは、ちょっとエヴァっぽいけどw


ともあれ、舞台は揃ったし、動き出した。

問題は、この状況下で、スレッタには何ができるのか?

しかし、そう思うと、ホントにスレッタがスザクみたいに思えてきたぞw

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season 2 第14話 『彼女たちのネガイ』 感想: これはもうほとんどエヴァ版のガンダムだよね?

2023-04-17 00:50:42 | 水星の魔女
いろいろと事態が動いた回。

事実上、今回が2期のキックオフって感じの回だった。

「決闘」なんてぬるいのはやめて「戦争」が開始。

シャディクによる(養)父殺しのテロの実行。

どうやらマルタンに売られたニカ姉。

エアリアルの正体、というか「中の人」はやっぱりエリクト。

そのエリクト/エアリアルに強制的にスコアを上げられたあっさり自滅したソフィ。

そして、「クワイエットゼロ」なる名で人類補完計画wを行おうとするプロスペラ/エルノラ。

・・・という具合に、とりあえず1期の頃から懸案だったネタが概ね出揃った感じ。

大方の予想通り、エアリアルはエリクトだった。

というか、ガンドシステムに異常に適性が高かったエリクトが全身をガンダムという巨大義体に換装した、というのが実情なんだろうね。

そうなるとスレッタって何?ってことになるのだけど。

スレッタがエリクトと似た容姿だから、エリクトの妹、ないしはクローンという説があったわけだけど、

しかし、ここに来て、しつこくエラン5号を推してくるところをみると、もしかしたら、スレッタも、実は全くエリクトとは関係のない、別人である孤児を、エラン同様、エリクトが成長した姿に変えただけなのでは?という気もしてきた。

それは、孤児だったニカ姉がスレッタは自分に似ている、と発言したところから思いついたことなので、多分、ミスリーディングだとは思うのだけど。

でも、最後にノレアがスレッタに投げかけた疑問、つまり、どうしてあなたはガンダムに乗って死なないの?という問いの答えが、だってエアリアルは、巨大な義体を動かすエリクトそのものだから、ということなら、スレッタは、ただ操縦席に座っているだけでいいってことでしょ。

エアリアルは自律稼働が可能なのだから。

スレッタは、エアリアルが巨大サイボーグではないことを隠すために、形だけのパイロットでしかない、ということ。

で、そうなら、特別にスレッタは、エリクトやエルノラと血縁関係がなくても良くなる。

見た目がエリクトであればよいだけ。

まぁ、もうふたひねりくらいはありそうだけど。

もう、まんま、人造人間エヴァンゲリオンの焼き直しにしか見えなくなってきたw

綾波がエリクトになっただけw

しかも、下手をしたらパイロットとの血縁関係もないかもしれない。

いや、一応、1期のときの占いで、スレッタには姉妹がいる可能性が示唆されていたから、血縁関係はあるのかもしれないけれど。

でもそれにしても、クローンくらいなのだろうけど。

あとは、クワイエットゼロで、何をするのか。

戦争がない世界を作ろう、とか表向き言ってるから、それは、シュナイゼルの「ダモクレスの剣」のように、宇宙での圧倒的兵力になりうるガンダムをすべて掌握することで、地球圏を制圧する、ということなのかもしれない。

人造人間エアリアルと言うかたちで人類は宇宙で生きていくのだ!というハッタリをかましたいだけなのかもしれないけど。

問題は、プロスペラの計画に、どこまでテロリストの首魁であるシャディクが絡んでいるのか。

ただ、それにしても、なんだか狭い世界の話になってきたな、とちょっと寂しくなってきた。

宇宙が舞台の物語って、ランドスケープの変化がないから、ひたすら閉塞感しか与えないのが玉に瑕だよな、と改めて思ってしまった。

しかし、ニカ姉、あっさりマルタンに売られたかぁ。。。

でもそれも、ニカ姉が収監された先でグエルと再会するためだった、と信じたいw

いやだってそうでもしないとグエル先輩の再登場の機会がないじゃんw

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season 2 第13話 『大地からの使者』 感想: なんだか『オルフェンズ』の二の舞いになりそうな予感しかしない。。。

2023-04-10 10:07:51 | 水星の魔女
1クール空けたのが仇になった始まり方だったな。

12話であれだけ衝撃的な事件が起こっておきながら、そのほとんどが隠蔽されてしまって。

スレッタは、まったくもってスレッタのままだし。

まぁ、むしろ、あれだけのことをしておいて通常営業ってことは、スレッタがプロスペラに心理操作、つまりは洗脳されていることはほぼ決まりなのだろうな。

だから、あんな惨劇があったのに日常が続いている、というのを、むしろクール開けの第1話で示しているだけなのかもしれないけれど。

なんだか『コードギアスR2』の冒頭のルルーシュみたいだけどね。

ただ、それがあまり上手く行っているとは思えないんだよね。

で、ミオリネがいない間に、完全にスレッタの相手がニカ姉になってしまったわけだけど、あくまでも2号さん、愛人ポジションと考えるなら、正直、ニカ姉はもう死ぬルートしか想像できない。

ていうか、ニカ姉って完全に『オルフェンズ』のビスケットのポジションだよね。

で、そう思うと、結局『水星の魔女』って、『オルフェンズ』の焼き直しでしかないような気がしてきた。

火星の野郎ども → 水星の魔女
三日月 → スレッタ
阿頼耶識システム → ガンドシステム
鉄華団 → 株式会社ガンダム
等々

まぁ、ガンダムって物語が、基本的に、前作までのストーリーの焼き直し、順列組み合わせの試みだ、って言われればそれまでなんだけどw

でもなぁ、ものすごく既視感がある。

まぁ、そういう意味では、シーズン2になっても変わらず、学園で模擬戦だけをずってやっているのは、逆に新鮮なのかもしれないけれど。

でもそれも『ギアス』でやってたことなんだよなー。

正直、ソフィやノレアの登場はどうでもよくて、気になるのはグエルなんだけど。。。

あとは、クワイエットゼロ、が確かに気になるけど、このプロジェクトに関わったことで、ミオリネは、スレッタの真実(多分、コピー人間?)に気がついて、一人悩むことになるのだろうな。

ちなみに、ミオリネ父のデリングは、プロスペラ同様、ガンドシステムで義体をあてがわれることになるようにしか見えないのだけど。

だって、脊髄の損傷でしょ?

もうガンド治療してくれ、って言ってるようなものじゃない。。。

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 第12話 『逃げ出すよりも進むことを』 感想: 結局、プロスペラの策謀は明かされず終いか…

2023-01-09 15:38:22 | 水星の魔女
え、ここで第1クール、終わるの?っていうのが、率直な感想。

なんていうか、第1クールの折り返し地点としては、あと最低でも1話、可能なら2話はほしい感じの終わり方。

だって、結局、地球の魔女、の襲来で何があの場で起こったのか、そのことがなにもわからないまま、ただハエたたきのように人を殺したスレッタとエアリアルでおしまい、という展開なんだもの。

なんていうか、コードギアスでいえば、イレブンの大量殺戮を行った『血染めのユフィ』でクールが終わってしまったようなもの。

いや、ギアスも実際にそうだったのだけど、あのときは、残り2話を2ヶ月後くらいにやっていたはずで。

そういう、殺戮劇の後始末みたいな「まとめ」と次クールに続ける「ネタの仕込み」で終わってくれないと、なんとも言えない。

アーシアンの方でガンダムがでてきたところも、ガンダムOOでいえば、赤いガンダムであるトリニティが降臨したところで終わってしまうような事態に近い。

新型ガンダムについては、敵か味方か、主人公たちとの関わりはどうなるのか?というのに、全く触れずに、投げっぱのまま、終わってしまった感じ

一応、スレッタとの関わりを匂わすような発言はしていたけど、それもちょっとよくわからない。

結局、ちゃんと描写されたのは、

●グエルが事故とはいえ、父殺しをしてしまったこと
●デリングが、ミオリネの予想に反してミオリネの盾になった瀕死の状態になったこと
●ニカ姉が襲撃部隊と通じていると地球寮に知られてしまったかもしれないこと(その代わりに人殺しをしているかもしれないこと)
●プロスペラが、スレッタをそそのかして「血染めのスレッタ」にしてしまったこと
●最初は殺人を拒んでいたスレッタが、エアリアル登場後、気が大きくなってしまって、ミオリネのためにハエたたきのごとく襲撃者を殺害したこと
●エラン5はスレッタを篭絡する気満々なことw
●ミオリネがスレッタを「人殺し」認定して拒絶しそうなこと

・・・ってところかな。

まぁ、要するに、いままでの学園生活をぶっ壊すような事件と、殺人というトラウマを背負い込んだかもしれないキャラが主人公周辺で乱立しそうなこと。

なんかいきなり「世紀末」ムード漂う世界になってしまった。

それを「いつものガンダムっぽい」展開とかいわれても、さすがにちょっと唐突かなぁ、と。

というか、この段階で第1クールを締められても、さすがに最終2話の状況に関する情報が少なすぎて、特段に考察とか展開予測みたいなことをする手立てがなくて、これじゃ、単純に4月まで沈黙して待っているしかないなぁ、って感じかな。

なので、あと2話くらい必要だったんじゃない、って感じ。

何がひどいかって、結局、プロスペラの謀略について何ら情報開示がなかったこと。

エアリアルやスレッタの秘密についても特に明かされず。

強いて言えば、今回の最後の、なんかハイになっていたスレッタの様子を見ると、彼女のほうがむしろエアリアルに頭脳というか思考をオーバーライトされていたのかな、ってことかな。

つまり、GUND-ARMとして、エアリアル(たち)とスレッタの間で、脳神経系のパスも通ってしまって、エアリアルたちの気分的高揚感がスレッタの方にもフィードバックされたのではないか。

あのハエたたき的殺し方にしても、まさにエアリアルそのものをスレッタが自分の身体として錯覚するくらい、人機一体なシンクロ状態になっていた、ということなのかな、と。

だから、まさに、あ、ミオリネさん、危ない、と思った瞬間、ハエとか蚊を叩き潰すようにバチンとやっちゃったのではないか。

問題は、その様子を直視したミオリネがどれくらい動揺するのか、と、その一方で、あの場で虫の息のデリングをどうするのか、というところかな。

まぁ、学園モノとして始まった戦争ドラマの常として、初めて人を殺したり、初めて人が殺されるところを目撃したり、という事件は、一種の通過儀礼として重たい話にならないはずはないのだけど、その消化に時間をかけると鬱なまままで話が進まないから、今回みたいに戦禍だけをさくっと表現したところで第1クールを終わりにする、というのも確かに手と言えば手なのだけど。

そうしておけば、第2クールに入って、いきなり数カ月後とか数年後とか時間を飛ばして、事態がすでに新しいフェーズにあるところから始めて、その間に回想として、今回の事件の顛末について触れていく、という重層的な展開にできるからね。

ただ、その分、ホントに次のクールが始まらないことにはなんとも言えないのがね。

でもなぁ、そういう形で進めるなら、最終2話は、ちゃんと年内に終わるようなスケジュールをくんでほしかったかも。

なんか間が飽きすぎて緊迫感、なくなっちゃったから。

というか、この最終2話の面白さは、シャディクの急変から始まったはずなのだけど、11話と12話の間が空いてしまったので、彼の存在がどこかに行っちゃったよね。

もったいない展開になってしまった。

あとは、やっぱりデリングは、ミオリネのためにあのキツイ親父を演じたこともわかったわけだけど、それもいきなりすぎたよね。

襲撃の際に我が身を盾にする、ってあまりにもコテコテで。

その事実だけで、実はちゃんと父娘愛がありました、って言われてもなぁ。。。

そのあたりの心理描写はちょっと急ぎ過ぎたかも。

全体的に不完全燃焼なままで第1クールを終えたのは、ちょっとツライ。

まぁ、第2クールも見ちゃうんだろうけどねぇ。。。

何をしたいのか、どこに話が向かっているのか、まったく見えなくなったまま終わられてもね。

正直、期待外れだったな、って思ってきた。

ザンネン。

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 第11話 『地球の魔女』 感想: 今回は次回に向けた仕込み回だったので詳しくは次回最終回を待つしかない感じw

2022-12-25 22:45:47 | 水星の魔女
なんかとにかく今回は、ゴチャゴチャしてるという印象しかなかったかな。

とりあえずスレッタとミオリネのすれ違いは解消されたのはいいのだけど。

その矢先に、地球の魔女の襲撃を受けて二人は分断されちゃったし。

当然、スレッタがミオリネを助けに向かうというのが次回の話になりそうだけど。

なんかイヤーな結果が待ってそうだよね。

その一方で、この場所には、ミオリネ父のデリングと、スレッタ母のプロスペラも来ているので、次回は、それぞれ、デリングとミオリネ、プロスペラとスレッタ、の対話、というか言い争いというか、なにかとにかく大切なコミュニケーションがなされそう。

前者は、デリングがミオリネをかばって死ぬ、という展開だろうし、

後者は、プロスペラが思いきりスレッタを、あなたはエアリアルのための道具でしかないのよ、とか言い出しそうな気配。

今回の、エアリアルに話しかけるプロスペラの描写を見ると、どうやらエアリアルこそがプロスペラの本当の娘である、みたいなバレがありそうだし。

要するに、今までにも何度か触れてきたように、デリングこそが、娘のミオリネのことを絶対守るマンになっていた、良き父親であり、

対して、プロスペラの方は、実はスレッタを、エアリアル(という実の娘)の廃棄処分を免れるために利用していたヒドイ母親だった、

ってことになりそう。

で、合わせて、デリングにプロスペラが持ちかけた「クワイエットゼロ」というプロジェクトの概要も示されそう。

これ、むしろ、スレッタなしでもエアリアルが稼働する、自律制御のことなんじゃないかな。

で、スレッタの危機に、エアリアルが駆けつける展開w

というか、それで実はエアリアルは自律稼働型のロボットというかサイボーグみたいなものであることが判明するという流れかな。

それに地球の魔女たちがどう絡むか、だけど。

あと、ボブ/グエルが活躍するのかどうか。

次回で、1クール目は終わりになるから、一体どんな秘密をバラして、2クール目へと折り返すのか、が気になる。

もっとも、今回は、今までの流れとだいぶ異なるので、正直、今までの学園編は何だったんだ?って気になった。

雰囲気が急に変わりすぎて、ちょっと戸惑っった。

個人的には学園編が最後まで続いてくれるとよかったのに、って思ったけど。

さて、最後はどうなるのだろう?

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 第10話 『巡る思い』 感想: この先ギアスの『血染めのユフィ』的な悲しみ・怒り・恨みの連鎖をもたらす展開しか予想できないのだけど…

2022-12-11 19:17:40 | 水星の魔女
タイトル通り、思いが巡りすぎて、先が全然読めなくなってきた。

多方面の思惑が交交叉し過ぎて先が見えなくなってきたw

●CEOたちはデリングを殺してベネリットグループを手中に収めようと試みる。

●だが、シャディクがそんな老害たちを一掃し、ベネリットグループを破壊しようと謀反を起こす。

●シャディクの私兵は、ガンダム2機を有する「地球の魔女」たちで、その連絡員がニカ姉。

●「地球の魔女」2人が襲った宇宙船に、ボブと名乗ったグエルが乗っていた。

という具合で、この流れだと1期は、シャディクの乱、で終わりそう。

でも、その過程で、グエルが活躍しそうなのが凄いw

このままだとグエルが2期で仮面の男を襲名しそうで怖いw

しかし、今回は、完全にいわゆる大河内一楼のシャッフル回。

次回は、ギアスの『血染めのユフィ』的な転回点になりそうだな。

これ、シャディクの乱がきっかけになって、スペーシアとアーシアンの間の戦争が勃発しそうだし。


そんなきな臭い中、殺害対象のデリングは、エアリアルのある場所でスレッタママンのプロスペラと会っているし。

これ、下手をすると、デリングとプロスペラがもともと手を組んでいた、という展開もありえる引きだよな。

そうなると、ここまでのシナリオがすべて、プロスペラだけでなくデリングも含めてつくられてきたもの、という展開もあり。

うーん。どっちだろうね。

そこで気になるのが、ガンダム2期をアーシアンに横流しした第1容疑者がプロスペラであることで。

このあたりは、ホント、どうなるのだろう。


で、ミオリネパパンとスレッタママンが密会している間に、ミオリネとスレッタはすれ違いが増えてきている。

まぁ、スレッタの一人芝居なんだけど。

で、そのスレッタを、エラン5号が逆・美人局的アプローチで篭絡しようとしているし。

うーん、わからん。

でもこれ、間違いなくシャッフルの火種になるはず。

しかし、あまりに状況が急変しすぎだな。

これだと、9話までって、要するに株式会社ガンダムを作るための仲間づくりだった、ってことにしかならない。

でも、ニカ姉の裏切りとか含めて、この仲間が一気に崩れていくはずだから。

壊すためだけに時間をかけて作った人間関係。。。

にしても、シャディクがアーシアンを宇宙に上げる役になるとはなぁ。

ニカ姉とシャディクって同じ孤児院の出身だったんだろうか。

そういう話もこの先明らかにされるのだろうね。

とまれ、グエルがここまでジョーカーになるとは思わなかった。

茨の道だな、グエル!

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 第9話 『あと一歩、キミに踏み出せたなら』 感想: 今回の決闘でエアリアルがエリクトをベースに作られたのはほぼ決まりだなw

2022-12-04 19:15:12 | 水星の魔女
まさか決闘に6対6の集団戦があるとは思っていなかったけど、でも、結果的に、シャディク隊6機を、エアリアル1機が相手をすることになって、エアリアルのヤバさが際立った回だった。

もっとも、最後を決めたのはチュチュたち地球寮の面々だったけどね。

結果的にメカニックも戦場にでていたことが功を奏した、ということか。

形の上では、エアリアルの勝利ではなく、地球寮の勝利、というのもいいw


とはいえ、鍵を握ったのはエアリアル。

しかも、アンチドートを破った上での反撃。

あそこはプロスペラが涙してたけど、多分、エアリアルの中のエリクトをスレッタが呼び起こすことができたからなのだろうな。

スレッタのセリフにもあった通り、今までは、スレッタがエアリアルからのフィードバックにしたがって戦闘をしてきたのだろうけれど、

今回、初めて、スレッタのほうが、自分からエアリアルを動かしたいと思ったことで、逆にその意志がエアリアルを再起動させた、ということなのだろうな。

とすると、スレッタは、エアリアルを構成する最後の「生体パーツ」ということなのだろうね。

だから、スレッタの騎乗こそが、アンチドートを解く鍵だった。

で、実際に、それが行われたことで、プロスペラは涙した、ってことなのだろうな。

つまり、エリクトとスレッタと、あと残り12人のエリクトの脳神経系?の全部を合わせて「エアリアル」という唯一無二の機体となる、ということで。

つまり、人機一体。

その意味では、エアリアルは、最初にプロスペラが言ってた通り、GUND-ARMではなかった、ということ。

だから、シャディクは、アンチドートを破ったエアリアルを見て、「あれはガンダムなのか?」と思わずこぼしてしまった。

うーん。

でもそうなると、これ、プロスペラが、エアリアルはガンダムだ、って認めてみせたのも、実は、対抗手段としてのアンチドートを御三家に持ち出させて、今回のように、実践の場で衆目の前で、アンチドートを破るエアリアルをデモンストレートしたかったからなんだろうなw

ということで、すべては、プロスペラの掌の上の出来事だった。

いや、もちろん、結果論だけどねw

しかし、これでもう、スレッタだけでエアリアルを動かしているわけではないことはまるわかりだよな。

さすがにミオリネが疑い始めているっぽい。

戦闘中のスレッタの発言をずっとモニターしてたしね。


ということで、これでシャディクまで打ち破ったわけだけで、次回から、どうするんだろう?

三人男子のうち、グエルはスレッタ、シャディクはミオリネに恋しているのは、ほぼ確定みたいだから、この先、なんらかのかたちで株式会社ガンダムに関わってきそうだけど。

その大河内一楼脚本にありがちな、チーム編成のシャッフルは、いつやるのだろう。

まずは退学させられたグエルが合流かなw

あと、本物のエランがどう振る舞うのか。

第1クールは、残り4話か5話なので、そろそろ本編を始めて欲しいところ。


しかし、エアリアルの正体、いつバレるのだろう?

あと、スレッタが限りなくエリクトのクローンに近づいてきた気がするのだけど、それもね。

全体として、厳しい父権・母権からどう子どもたちが逃げ出すか、独り立ちするのか、はテーマとしてあるようなので、スレッタ、ミオリネ、グエル、シャディクあたりが、どういう反乱を起こすのか?

株式会社ガンダムが集結場所としてカギを握るのは間違いないのだろうけど。

でもなー、エアリアルは、どうやらガンダムではないからなぁw

その秘密がバレたところで第1クールが終わりって感じかな。


あ、そうそう、ニカ姉がシャディクの女スパイ説があったけど、シャディクのミオリネへの恋慕のことを思うと、多分、本当に情報提供だけの関係だったのだろうな。

ていうか、エランとスレッタの決闘の場を宇宙に決めたのって、多分、シャディクで、そのために中古のブースターも用意して、それでニカ姉をひっかけた、ってくらいが真相だったじゃないかなw

しかし、みんな、青春してるねーw

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 第8話 『彼らの採択』 感想: なんとシャディクがシュナイゼル枠だったかw

2022-11-27 22:36:35 | 水星の魔女
今回は基本的に、学生起業家ミオリネによる株式会社ガンダムの設立話だったわけだけど、それにかこつけて、いまさらながら、

GUNDって何?
ヴァナディーズ機関ってなにしてたの?
GUND-ARMの理想って何?

という、この世界におけるガンダムのイロハについて、ミオリネたちガンダム以後の若い世代が歴史を学習し直す流れだった

その上で、戦争目的ではなく医療目的でGUNDを開発する、という原点回帰がどこまで通用するものなのか。

文字通り「若さゆえの過ちか」とか「ぼうやだからさ」とか言われながら、一蹴されそうだよな。

まぁ、最初から思っていた通り、この物語は「国家なきシリコンバレー」なガンダムだから、全ては企業で行くのはわかるのだけど。

しかし、これで、系外宇宙にも進出できるように人間を人為的に変貌させていく、ということになると、まんまイーロン・マスクとか、トランスヒューマニズムとか、ホモデウスとか、今どきのテック・オプティミズムをそのままなぞることになるので、それはそれで蛇の道は蛇だよな、と思ったり。

そういう意味では、オヤジたち旧世代をスクラップ&ビルドしてやると、実は陰ながらイキっているのが、実はシャディクだった、ってことになりそう。

ていうか、ミオリネ以上に、旧世代のオヤジたち死ね!って思っている点で、シャディクこそが、完全にシュナイゼル・キャラだったのね。

まわりに自分専用の親衛隊(女子のみ)を控えているあたりが、もうホント、そのまま、青年の反乱そのもので。

多分、この「シャディクの反乱」で第1クールは終わるのだろうな。

そういう意味では、シャディクは完全に中ボスで。

その背後で、いまだにエアリアルを「娘たち」と称しているプロスペラがラスボスとしてウォームアップしていくのだろうな、と思ったりして。


しかし、本当に、株式会社ガンダムが黒の騎士団にしか見えなくなってきた。

で、そのノリで行くなら、間違いなくこの先、人間関係のリシャッフルがあるはずなので、すでに言われているようにニカ姉がシャディク側につくとか、グエルがミオリネ側につくとか、あるんだろうな、って思う。

あと、さすがにスレッタのプロスペラに対する従順ぶりにも???が湧いてきたので、これ、もしかしたらやっぱりスレッタ自身が製造番号13とか15とかの量産品のクローンのような気がしてきた。

まぁ、その事実が発覚してもきっとミオリネはスレッタを自分の花婿として、人間として扱っていく、ということなのだろうけどね。

そういう意味では、プロスペラこそが「魔女」として、ヴァナディーズ機関の理想を捻じ曲げてGUNDを兵器として利用しようとした張本人として断罪されることになるのだろうな。

って、でも、それだとあまりに『テンペスト』すぎるのか。

とすると、エアリアルの意志がいつ、どのような形で示されるのか、それが気になる。

ともあれ、まずはシャディクが何を企んでいるのか?

そして、あのシェディクのハーレム親衛隊が何をしですかすのか?

全員玉砕、っていうのは、さすがに勘弁してほしいと思うけれど。

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 第7話 『シャル・ウィ・ガンダム?』 感想2: 「ガンダムする?」といいながら物語の構造はなんだか『コードギアス』っぽくなってきたよね。

2022-11-21 20:03:32 | 水星の魔女
第7話の最初の感想で、株式会社ガンダムが黒の騎士団っぽいね、って書いたけど、そう思ったら、どんどん『水星の魔女』が『コードギアス』っぽく思えてきたw

とりあえず、子どもを守るためにあえて遠ざける、という迂遠な策を使い、その「親の心、子知らず」の関係になっていると言う点で、

ミオリネがルルーシュ、
デリングが皇帝シャルル、

という気がする。

あと、スレッタを慕う、という点で、

グエル君がカレン、
エラン(本物)が「オレンジ」、

かなw 

グエルが、スレッタを一方的に慕う「わんこ」ポジションになるのはもはやほぼ決定事項で、その点でカレンっぽいなぁ、と。

まだ、エランがどう動くかわからないけど、意外と本物のほうがスレッタに振り回されて忠義を誓う方に行きそうな気がするw

裏切りが発覚しそうなニカ姉はロロかなぁ。

難しいのは、スレッタのことを実はデリングへの復讐の駒くらいにしか考えていないプロスペラなのだけど、スレッタたちにとっての真のラスボス候補の筆頭という意味では、シュナイゼル?

そうなると、運命に翻弄される点で、スレッタがスザク、って感じかな

まぁ、細部まで綺麗に並行関係が築けるわけではないはずだけどね。


でも、御三家の老人たちが皆、デリングを出し抜くことを狙っているという点では、

デリングが、ブリタニア、
御三家を、独立を目指す「イレブン=日本」、

と見ることも可能な気がするのだよね。

で、その御三家の謀反のプランに、ミオリネの「株式会社ガンダム」がうまくハマってくる点でも。

コードギアスの面白かったところって、即座に思いつくところで書くと、

展開が早い
敵と味方が容易に入れ替わる
箱庭的学園と実社会とのギャップ、コントラスト
裏切りの横行
常にブーメランとして自分自身に返ってくる発言
言葉による呪い(=ギアス)
・・・
くらいだったと思うのだけど、結構、このノリが見られる展開になってきたなぁ、と。

もちろん、大河内一楼が両方とも構成を考えてるからなのだろうけど。

でも、そもそも、ギアスもパーティが好きだったしねw

デリングのベネリット・グループをブリタニア帝国とみなして、企業間競争を国家間の争いとみなせば、そのまま同じにみれそうだしw

そういう意味では「株式会社ガンダム」と作中内で、わざわざガンダムって何?って連呼させるところからして、主題は実はガンダムではない、ということなんだろうね。

物語の根幹は、『テンペスト』と『コードギアス』という気がしてきた。

というか、宇宙時代の『コードギアス』だと思うと、思い切りしっくり来るように見えてきたw

そういう意味でも、先が楽しみw

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 第7話 『シャル・ウィ・ガンダム?』 感想: これはミオリネの新会社に間違いなくグエルくんが入社する流れだよねw

2022-11-20 19:03:21 | 水星の魔女
やっぱりシリコンバレー時代のガンダムになったねw

にしても、「シャル・ウィ・ガンダム?」って、やっぱり「シャル・ウィ・ダンス?」のモジリだろうから、ガンダムをつかってみんなで踊りましょ?ってことなんだろうな。

というか、今回は、プロスペラがいろいろと正体を見せてきたなぁ。

とにかく、彼女の発言で気になるのは、最後にミオリネと話したときに「娘たちをよろしく」と、複数形で言ったところだよね。

あれはやっぱり、スレッタだけではなく、エアリアルの中にいるエリクトたちの魂の全てを含めてのことなんだろうな。

しかし、この流れだと、エアリアルの真実やスレッタの真実は、ミオリネが起業したGUND-ARM Inc.で技術開発していくうちに、ミオリネ自身の目で確かめられてしまいそうだな。

あと、当然、GUND-ARM Inc.の社員採用がなされるわけで、そこにニカたち地球寮の人たちが加わるだけでなく、多分、御三家からも人が加わりそう。

あ、グエル君は、きっと採用面接で普通に平社員として入社してきそうだけどねw

ミオリネ父は当然、筆頭株主としてボードメンバーには加わるのだろうしw

ある意味、プロスペラが望んだ通り、ミオリネの口からデリングに対してGUND-ARMの有用性がプレゼンされていく流れになっていくのだろうね。


あー、でも今回見ていて思ったけど、デリングは実は「ミオリネ絶対守るマン!」だな、あれ。

要するにものすごいツンデレオヤジw

ミオリネを決闘の商品とかにしたのも、そうすることで周りからのミオリネに対する評価を一定方向に誘導することで安定させるのと、そうして人びとからの注目を集めることで、逆に誘拐などのリスクを減らすためなんだろうな。

実際問題として、デリング自身は経営の現場から抜け出せないだろうし。

だから、今回でわかったことは、いままでの理解と異なり、デリングが実は子煩悩で、逆に、プロスペラはスレッタのことなんて心底どうでもいい、と思っていることだな。

マジで、スレッタが量産型クローンの可能性がでてきたな。

エランがクローンではなかった分、余計にその可能性が高まってきたw


ということで、第7話で、おもいきり大河内節が炸裂してきたな。

GUND-ARM Inc.って、完全にギアスの「黒の騎士団」の二番煎じだよなw

子どもたちだけで組織を作る。

それがテロ組織から会社になっただけ。

ホント、シリコンバレー時代の、ビッグテック時代のガンダムだね。

レボリューションではなくイノベーション!


そうそう、ミカ姉、ここに来てスパイ疑惑のフラグが立つとはw

この間の中古のロケットブースターとか融通してもらったりしたのかな?

プロスペラもミカもエランも、周りがみな、信用できなくなってきたスレッタ、どうする?

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